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2009年1月 1日 (木曜日)

絶滅希少種 ニコンD40x

現行のD60が発売される前、ニコンのエントリーモデルにD40xという機種が存在していました。私の記憶ではその発売期間は一年以内だったように思います。D40の後に発売されてからあっという間の出来事でした。

したがって、カメラ雑誌などでもほとんどテスターの手にかかかることなく、世の評判も、あまり聞く機会もありませんでした。

今回は、このお話です。

以前の、「New Yaer's Ochids」という記事で、作例をupしておりますので、ごらんいたたげると気づかれると思いますが、すっきりとした、D40よりはやや寒色系の色味を発する素敵な色調がでます。作例では色は弄っていませんので、下に合わせて張ってあるD300の発色との違いもおよそ分かると思います。

高感度特性は、スペック的にはD40、D80などと同じだと思いますが、画素数がD40の6メガに対してD40xは10メガピクセルですので、私は長い間実力ではD40にはかなわないと信じておりました。

今回、花の写真をいろいろなカメラで撮っているうちに気づいたのですが、高感度ノイズという面では、D300と比べるとISO800-1600以上の辺では違いがはっきりでますが、D40との比較ではあまり違いはわからないと思いました。逆に、画素数が多い分だけ解像感が高く、私の個体の場合は色味がD40よりも極々僅かですが寒色系に寄っていることもあり緻密な描写に見えます。ここで言う寒色に・・というのは、D70sほど青いということではないし、敢えて言うならばあのような眠い感じではなく、透明感も高いということです。

D40xはセンサーダスト対策もないし、ひと世代前の機種ということでセカンダリー価格も全くパッとしませんし、流動化も困難のようですが、希少種です。デジカメはPCなどと同様、希少種というのは別に評価の対象にはなにないことは承知しいますが・・。D60と比べると、圧倒的に安いセカンダリー価格はいったい・・・。

ニコン・エクスピードというコンセプト以前の機種ですので、使いづらいと思う人もいると思いますが、え、エクスピードって何と思う人の方が多いのではないでしょうか。私は後者のほうです。・・RAWでカメラ設定がやり直しやすくなったとか云う事については、D300以来感謝していますけど、それ以外の面では何なのでしょうか。これまで、機種ごとにチャランポランだった色味が統一されたということのようですが、私が実機を使っていて思うことは、変な色味の機種はなくなったのかもしれないけど、明らかに、D3とD700とでは違うし、D300はもっと違います。・・・これって、フィルムの違いのようなものなので、どうしようもないのだと思います。センサーって唯一、アナログ信号からデジタル化するプロセスのうちのアナログ部分を担っているわけで、全然違うセンサーで同じ発色にするためには、正確な量子化ができなければいけないのだけど、これって一番難しいところで、デジタルではないところですよね。

残念なのはDタイプレンズのAFが効きませんので、結局軽いレンズの選択肢が少なくなってしまいます。また、フォーカスアシストも上位機種と比べると、D40も含めて相当安定感に欠け実際あんまり役に立ちませんし、MFにおいてはスクリーンが見づらいなどの欠点もあります。広角のMFは非常に辛いです。一方、17-55mm F2.8などのGタイプハイスピードレンズは大きすぎるし似合いません。

私は宴会カメラは一時期D40オンリーでした、理由は高感度特性がよさそうだから、そして、画素数は宴会のスナップでは少なくて問題になることはまずないからでした。
しかし、今では、別のハイスピードという意味で、D40xの連射速度を考慮する必要があったと感じています。

それに、基本的にフラッシュを使うべきではないと思っている私にとっての宴会撮影はD3/D700級の高感度(ISO-1万2千とかなんとか)が必要で、それ以外のカメラでは五十歩百歩です。(キャノンのすごいのは別でしょうけど)

外観もD40/D60とほぼ同じ、一つ少し違うと思うのは、「D40というカメラ」でも書きましたが、連射速度がD40よりも少しというか相当早く感じられ、これはメカが違うから当然なのでしょうが、シャッター音がちょっとだけカタイです。人によっては、D40の方が頼りない音に感じるかもしれません。でも、私には優しく聞こえます。

そして、

私はカメラの印象を書く際に、よくシャッター音のことを書きますが、これは、カメラという200年ぐらい続く暗箱の歴史の中で究極のメカの音ですし、この音こそが写している音そのものだから、写し手はこの音を感じて、自分の感性を描写する感覚を掴むからです。筆の硬さのようなものです。

シャッター音の甲高いカメラは手ぶれが出る確率も高いかもしれません。

以下余談です。

カメラ・レンズのインプレの欄でも書きましたが、F6とD700のシャッター音はわずかに違いますが、逆にいえば結構似ています。(カメラ自体のカサとか重さも似ています)
でも、F6の音の方がトルク感?がキチンとしていて心地よく感じられます。敢えて悪く言えば、D700の音はチャランポラン・・不安な音。

これは、F6の方が感性を優先してチューニングされているからではないか、また、今月号の雑誌の記事を読んで知ったのですが、D700のシャッターは相当のメカをF6と共有しているそうで、その辺りの同異が、音に現れているのではないかと思います。

デジタルカメラで音を気にする人はあまりいないかもしれませんが、フォーカルプレーンである限りは最後に残るメカ部分であり、右人さし指が奏でる描写音の表現でもあります。

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