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February 04, 2014

今日の東京株式市場の暴落は奇貨とすべき

下らないたとえ話のようで恐縮だが、相場というものは、
「買われすぎれば、売られ、売られすぎれば、買い戻される」

比較的良く見られる75日移動平均線(3ヶ月の移動平均)から見てもかなり買われすぎだったので、このあたりは市場心理的にも調整してもよさそうだったし。僕がもっとも嫌うテクニカル(エリオット)的に見ても、昨年5月のピークから大した調整もないままに昨年末に高値更新したあたりも、美しくない。大きな第二波を形成していなかったので、生煮えのまま高値が手前に来てしまった。だから、調整は大きくなると見ても良い。市場関係者は当面のボトムはあと1000円も下がらないようなことを言っているが、まあ、明日は5連続の売りとはならずに自立反発の確率は60パーセント以上はあるかもしれない。とはいえ、昨年末ピークから中期下降トレンド入りしたという見方も出来る。
ただし、僕はテクニカルは精神安定剤程度の意義はあるが、科学はテクニカル手法そのものを本質的に否定しているので、まあ、世の人がどう思うのかというメジャーとして思考変数の一つとして取り入れている。

ここで、売るのは「狼狽売り」という。

誤解のないように書くが、僕の今回の下降サインはもともと昨年中から予感していたので、まあ1万1千円台程度までの下げはある事を意識したポートフォリオになるように工夫して昨年来作ってきたから、泰然としているのであって、そうでなかったら今日は本当に狼狽していたかもしれない。僕にとっては、「下がってくれれば、また安く買えるので嬉しい」のだ。
基本的に当面の間、僕はポテンシャル・将来ショート状態に区分される状態だ。

中国や朝鮮半島、その他地政学的な問題で、大政変でもおこって、世界の市場が壊れてしまうそうなときのカタストロフィー、そのときは、今まさに僕の最大の関心事であり、そのためにどうしたらよいか、年末から検討を進めている。

ところで、

個別銘柄に眼を向けると、配当株が意外とシッカリしていることから、NISAの力も感じる。また、日経225構成銘柄が一様に売られているわけでもなくて、中型で買いのシナリオがある銘柄はシッカリしていた。

昨年、空前の暴騰を見た日経平均だが、値ガサと、シナリオの或るものが買われただけの現象だったとまとめられる。、NT倍率(TOPIX総合との比率)は異様に高まっていた。いわば日経225の指標性の問題もあった。

投信の一匹狼、澤上さんがいみじくも日経(だったと思う)に書かれていたが、14年は個別選択の時代だと。なお、12年の末、澤上さんは金が得れば良いポートを組めたのにと書いていた。武者隆司さんは相変わらす゛強気だろうか、最近暫くお会いしていないので、よく分からない。

昨年の熱と、今年のNISA開始で相当の人が始めての株ぶ含み損を出しているかもしれないし、暫くはその状況が続くかもしれないが、当面のfundamentalsの懸念が簡単に回答が出るようなものでもないことから、向こう半年、年末ぐらいまではじくじくとボラタイル、チョッピーな相場が続くだろう。

相場の鉄則は安く買って、高く売ることだが、この原則を守れないのが、多くの負ける人に共通な要素だ、損切りは早くとか、偉そうに相場の先生のようなことを言う人は嫌いだ。
損切りは早くなんて言っても素人には何処が早いポイントなのかなんて、まるで分からない。利食いはじっと引き付けてといううのも同じで、引き付けているうちに下がってしまう。

この辺は、株の場合はバリュエーション(適正株価算出の考え方と方法)についての基礎知識なしに手放しで相場格言のように動くことは大変危険だ。

逆にバリュエーションて゜は非常に割高、極端に言えば無価値(価値が計算できない)の株が高く買われることがある。その一例はグロース株と言う、夢の成長株だ。もう一つは、小型株(時価総額が小さい株)で誰かが仕掛けている・・・こういうのを仕手株と呼ぶ・・・場合だ。

これは、これで、妙味があるが、相場の呼吸を身につけるには20-30年の経験に裏打ちされた市場参加者の心理による、相場の動き方の気配を体得する必要がある。これだけば、一朝一夕には行かない。かく言う僕も、今でも市場の心理戦に対しては、或る程度は勝てるかもしれないけれど、勝ち負けの比率は6対4ならば御の字だ。必勝は無い。これが真実だ。

ようは、市場は参加者が必ずいる。その人々一人ひとりの行動の集積の結果の運動となっている。

ちなみに、今年のノーベル経済学賞は皮肉にも、この相場の真理の間逆の理論両方に授賞された。

市場は、効率的ではない・・・僕はそう思っているのだけど、・・・効率化仮説はいまでも機械的投資行動をとる機関投資家の間では定説になっている。

でなかったら、バフェットの存在や、ビル・グロスの存在をどう説明するのか、確率論的に一人ぐらいの勝者は許容するというのが効率化仮説だとはとても思えない。

透徹した哲学、と、先を読む、つまり未来に吹く風の予想がヒューリステックできる人、それに、徹底的にデータ分析の裏づけ・・・これが、彼らを生んだのだと思う。

今日の暴落で半べそになっている人々に一言エールを送りたい、今日の出来事は奇貨だと。

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