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March 08, 2014

上海超日太陽能科技のデフォルト

標記の社債が7日にデフォルトを起こしたという報道を目にした。社債のデフォルトというのは先進国に於いてはさして珍しい事ではない。日常茶飯事、会社倒産よりは数は少ないはずだが、…というのは、社債など発行出来ない会社の方が出来る会社の数よりも圧倒的に多いからだが…、よくあることなので、アメリカなどには、このようなデフォルト間際の社債専門の投資家ファンドさえある。つまり、このあたりはゼロか1かのゲームであり、社債はデフォルトしなければ100%で戻ってくるが、デフォルトすれば限りなくゼロに近い価値しかなくなる。つまり、このあたりはシュレディンガーの猫のような現象という比喩が良いのかわからないが、1と0とが同時に存在している。人々はその間で思惑に踊らされる。だから、市場が成り立つ。

ボストン近郊のさるファンド会社がこういう物専門の投資を行っていて、そのオフィスで話を聞いたことがある。アメリカの投資会社といいうのは、結構ラフでフリーなところで、出前のタコスだかラップだったか忘れたが、兎も角そんなものでランチをしながら、熱のこもった話だった。さる航空会社のデフォルト騒ぎの際の手口とか、自慢話半分ではあったが、所謂大手のスーツ姿のセールスとは全く違う雰囲気が良い。

日本では悪名高い(失礼)スチール・パートナーズのNY(本部)のオフィスも、ソーダやペリエの缶がウォールマートから買ってきたのかと思えるほど山積みになっていて、仰天したこともある。彼らは、日本ではまるで邪悪な人々の様に思われてるフシがあるが、別に違法な事をしているわけではない。人の心の襞で利益を上げたということだろう。

この最後の点が重要だ、私の好きなさる西海岸にあるファンドのエクゼクティブがら面白い発言を聞いたことがある。日本の会社に何百億も金を貸しても何の影響力もないけど、50億円程度の株を買うと、急に社長に遭えるんだよ…と。

日本人は極端に英語圏の人々を恐れる。(笑)

さて、今回のデフォルトの意味する物は・・・、
中国初の社債デフォルトだそうだが、これは、国が敢えてモラルハザードを許さないという印象を海外に発信しているとも受け取れる。以前書いたが、国が誤魔化せばいくらでもデフォルトを回避して、その場しのぎをするという方法は技術的には可能だし、国(政府)が大きい国では、それもアリのはずだ。

はてさて、これが歴史的事件として後世の教科書に載るような事に成らなければ良いのだが…。

為政者は借りた金は、絶対に返さない。と、いわれることがある。時代をさかのぼると、王や大名へ金を貸すという行為は殆ど差し上げるという事に近かったようだ。だから、金利も高かった。が、近代国家になり、徴税権を持つ政府がその権利を担保にして金を借りるのが、「国債」と呼ばれるものに変化し、徴税権の強大さゆえ、担保力に信頼性が増し、金利は民間金利よりも安いということが当たり前になってから100年とちょっと程度しか経っていない。日露戦争の戦費をロンドンで起債した高橋是清がどれほど苦労したかは司馬遼太郎などが詳しく書いている。あの頃の日本は貧乏だったのだ。

富国となった今の日本ではGDPの2-3倍ほどの借金を抱えている。この借金は主に国債と呼ばれるものだ。この担保は徴税権そのものであり、徴税しなければ、国債は償還されない。国債は主に本邦の銀行が購入しているので、間接的にはGDPの3倍近い民間の預金がそれを贖っていると云っても良い。
つまり、あなたの銀行預金で国債が買われている。だから、国債が償還されなければ、銀行預金も償還されない。(理論的にだが) したがって、国債を償還させるには徴税を増やさねばならない。これが出来るには税金を払う民間に富が蓄積しなければならない。もしもそれが出来なければ、国債は永久に償還できない。そうなると、国債はクズになる。金利は高騰するが、ついでに銀行は預金を返せなくなるかもしれない。(理論的にだが)
つまり、徴税できなければ、預金がクズになる。

徴税を嫌うか、預金がゴミになるのを嫌うか、・・・これが問題だ。

既に、我々はトラップに嵌っている。

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