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April 18, 2014

ポルカールール

日本株がさえない理由の一つに、米系ヘッジファンドの手じまいがささやかれる。所謂ボルカールール、古い人ならば、旧証取法65条の思想がグラス・スティーガル法に由来し、銀行資本が金融資本を保有でないようにするレギュレーションが大恐慌時代の教訓として制定されていたことを知っているだろう。つまり、オバマがボルカー・ルールと呼ぶ銀証分離のルールの適用拡大がヘッジファンドの自死を招くという筋書きらしい。銀行によるファイナンスの道がふさがれる、したがって、先物主導で売り込まれているのだそうだ。

我が国のマスコミ報道は、そもそも経済専門紙でも素人集団が書いている。言っちゃあなんだが、経済専門紙の記者は初めから新聞記者であり、経済の専門家ではない。だから、イライラすることに、大抵いつも味噌くそいっしょの様な事を書きまくる。 

で、ファンドと云えばみんなヘッジファンドの様にいうが、ファンドには様々なタイプがあり、運用哲学が全く違う。ヘッジファンドというのは、金は集めているけど、基本は先物やオプションによる巨大なレバレッジを利かせたスペキュレーションであり、資金運用の本質とは少し違うところで利益を上げる手法だ。資金はいわば証拠金のようなものだ。

以前、笑っちまったのは、アクティピストファンドの様なものが、この国の経済新聞紙面にはヘッジファンドと記されてしまう。
アクティピストはある意味でグリーンメーラーと区別がつき辛いので、誤解されがちだ。
この国でもアクティピストの中から被起訴者が出ている。これが更に誤解を増幅させた。アクティピストは違法だと思われてしまったという誤解だ。

アクティピストは微妙な行動をとるのだけど、この国で訴追された人々の容疑はインサイダーであり、アクティピストであったからではない。アクティピストそのものを規制してしまったら、資本主義の根底が揺らいでしまう。
アクティピストを規制したら、物言う株主は、物が言えなくなってしまう。現在の規制は決してそのような方向には向ってはいない。物言う株主に丁寧に説明して理解を得るのが公開会社の使命でもある。

投資会社バークシャー・バサーウェイを率いる、オマハの賢人こと、ウォーレン・バフェットはアクティピストではないけど、自ら納得の行く事業をしている企業に、適切な価格であれば、かなりの長期投資をすることで有名だ。僕は此れほど優れたアメリカ人は少ないと思うのだが、日本では、ジョブスとかビル・ゲイツなど知らない人がいないのに、ウォーレンを知っている人は少ない。(金に無頓着を振る舞うことを地で行く日本人ならではの能力といって良かろう)
日本の生んだ先端企業、タンガロイの株主となっていわき市の本社を訪れた時の逸話は、日経に書かれていた。僕も知らなかったが、ウォーレンは野菜無のチーズバーガーしか食べない。飲み物はチェリーコークのみ。この大資本家株主を迎えるレセプションの為にタンガロイ本社がどれほど苦労したかしれないという内容だった。チェリーコークは流石にボトラーから抑えることが出来ず、流通在庫を日本中から集めたらしい・・・・。日本人のこの手の慌てる様は、鹿鳴館時代、山川捨松が当代きっての器量もともかく、その日本人女性初のアメリカの大学を出たという聡明さと面識によって、大山巌の妻として、鹿鳴館の華と呼ばれたという逸話に良く似た努力がその100年後、いわき市で起こったと云っても良いかもしれない。

話がちょっとそれた。

リーマンショックに懲りたオバマが主導して、このボルカー・ルールの厳密運用が始まる。そうなると、銀行は資金の出手になり辛くなる。したがって、ヘッジファンドの自死が予見されるというシナリオだ。

事実はともかく、もっとも見放された市場、それが日本市場ということで、売り込まれている原因だ、のたまうエコノミストもいる。

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