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April 17, 2014

日本株の変調

日本株の調子が良くない。・・・・この事実は既に20年以上続いている。
その理由に、日本企業の株主資本収益率が欧米に比較して見劣りするとか云われているが、その実はこの国の実情が言語の壁もアリ、信用されていないというのが正しいかもしれない。この国は、畢竟資本主義的ではない文化的傾向を備えている。

これは、企業の問題というよりも、国の文化問題だと捉えても良いだろう。

不気味な国、なのかもしれない。

この国には、著名な投資家が少ない。有名なストラテジストとかエコノミストというのは基本的にセルサイド(業者)なので、有名でもそうでなくても何でも良いが、バイサイドで有名な人というのが、育ち難い文化的背景があるのだろう。

金に執着する事を不道徳だと思うような国民性…この国の姿を端的に著している。金は不浄とさえ言われることもある。清貧という言葉もある。あずま屋のような所に住み、世をはかなむ文人的素養が尊ばれる。

金を稼ぐことが罪悪のように思われるこの国。
株がさえない事は別に不思議でもなんでもないのかもしれない。

この国の個人株主層は極めて脆弱だ。個人は逆張りを旨とするので、相場のラリーを個人が引っ張ることはまずない。すっ高値になったときに素人が買わされるのは業者がそうするわけで、それ以外常時市場を見ている個人は基本的に逆張り嗜好が強い。で、ラリーを引っ張ることは少ない。

消費税が増税されて、実は金の価値が更に3パーセントポイント減価されてしまった。僕は消費税というのは天下の悪税だと硬く信じているが、他に税源を求めようとすると、所得超累進課税に走り易い世論。この国は最も共産色が強い道徳観が支配的だ。
もとをただせば、今日の消費増税を招いだのは、国家の浪費という、歴史的にみて王朝末期の現象を象徴しているのだが、それをゆでガエルのように負担させるのが消費税の本質だろう。西、北ヨーロッパでは約20パーセント近い消費税類が掛かっている。つまり、€の本質は80%の購買力というようなことになるので、ヨーロッパに行くと恐ろしく物価が高いと感じるし、民衆は浪費しないことがあたりまえになっている。だからヨーロッパの街の夜は暗い。(笑)


再度強調するが、日本に比べて欧米諸外国はもっと税率(たとえばVAT)が高いといわれるが、あまねくそうなったとき、パラダイムが変化する切っ掛けでもある。
いわば、江戸時代の後期に起こったさまざまな改革やら、究極には維新といういわばクーデターによって、ご破算にしなければならなかった、歴史の再現の始まりを今正に感じるということなのかもしれない。ある報道を微かに覚えているが、この国の負債をチャラにするには消費税だけで賄うために40パーセント程度にしないと解消できない、という状況らしい。
ここで、示された数値は裏返すと、預金の半額近くを国に提供しないと、この国の財政は健全化しないという事を示唆している。

清貧で生きていけたら、こんなに素晴らしいことは無いのだが…。それを国民全体に押し付けることは出来ない。民衆の幸せは現実ではなく、「将来、もっと生活が楽になる」という未来感だ。幸せな未来が予感できなくなったとき、社会の停滞と、不満の蓄積が起こる。不満は、反社会的というよりは反体制的な情念となって現在の社会制度を否定する動機となる。

僕は「佐倉惣五郎」の伝説を子供の時から聞かされていて、「天秤棒にまで税金がかかった」という逸話がずっと頭から離れない。税金の恨みは歴史を超えて普遍的だ。

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Comments

この国の収入は税収が46%、その他利息等の収入が4%程となっています
残り50%は借金(国債)で得ています
で支出はというと25%が借金の返済です
17%が地方への交付金で26%が公共事業やら防衛費やらと言った国家の活動を
支えるお金です
では残りの30%以上の金は何に使われているかと言うと福祉になります
実に29兆円ものお金を国民に使ってる素晴らしい国なのです
まあ実際はこの中に年金も含まれており、使い込んで大幅に減ってしまった年金
に借金を半分足して支払っています
そう、仰る通り過去の浪費が原因で借金が膨らんでいます
国民から預かった年金をあれだけ派手に無駄遣いしたら余所の国ならクーデター
の1つも起きそうな感じですが基本的に日々の生活に追われている我々は国が
なにかやらかしても「またか 忙しいから誰か何とかしてくれよ」と思いながら放置します

>消費税40%
我々貧乏人は流石に借金しながらの自転車操業ともなれば少しでも支出を抑える
努力をします
実際の税収は43兆円しかないのですから90兆円越えの予算を組むなどあり得ない
話で通常ならできるだけその収入に沿う形に支出を抑えます
がそうなれば福祉や地方へのお金も激減し我々の生活にも支障が出て何よりも
選挙に大きく影響するので「今の放漫財政のまま借金を返すには」消費税40%
が必要と言うお話になります

消費税5%の時点での税収は10兆円ほどだったそうです
単純に倍にして20兆円の税収が得られたとして肥大化する福祉予算にそれを総べて
当てたのならそれは確かに効果のある事でしょう

でも我々はつい最近も震災復興増税予算が各省庁によってどんな浪費をされて
しまったかを知っております(やはり暴動1つ起きませんでした)
折角消費税を増税したのにその分国債を減らしていく方向にはいかず何故か今まで
どおり借金する額を変えずに果ての無い無駄遣いをすることは容易に想像できます

俺は一切統計を採ってはおりませんが個人の将来はともかく国家の将来に明るい
展望を持ってる人なんてそんなにいない気がします
むしろいぜれ破綻する せめて俺の生きてる間はなんとか破綻せずに踏みとどまって
くれと願う
そう思っている人はものすごく多い そう感じてなりません

Posted by: . | April 18, 2014 02:14

明るい未来を感じている人はほとんどいないでしょう。
来ないかもしれないけど、
きっと来るんじゃないかというのが、大事だと思うんですよね。

もちろん、GDPが大幅に成長することを前提にすれば色々と思い描けますが、GDPの成長は、人口の増加と、世界比での相対的貧困からの脱出による所が大きい。

スウェーデンを見て思った事は、この国は福祉国家として成熟しているけど、また、世界でも幸福度の高い国だけど、街を見ていると、なんか退屈だなあと…。

Posted by: Kuusuke TARO くーすけ太郎 | April 18, 2014 22:03

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