« エアコンを騙し騙し使う | Main | んんん、五月だ »

April 30, 2015

阿部総理の演説を読んで

新聞に阿部さんの米国議会演説の全文が掲載されていたので、へーと思いながら読んでみると、結構平易な書き出しなので、吸い込まれるように読み通してしまった。「反省」とかそのあたりのレトリックは高度な検討の結果出来た表現だろうし、僕の貧弱な英語力ではその微妙なタッチが分かる訳もないのだが、全体を通して米国民に受けが良いような「耳ざわり」(これは誤用)の良い演説だったんじゃないかなぁと思った。ちょっと、米国受狙いの匂いも強いとはおもうが、アメリカの議会で喋るんだから、あれぐらいは礼儀と云うものではないか。

まあ、そこで何を思ったかということなのだが、このトーンというか匂いというのは、司馬遼太郎が得意とする明治初期の日本を率いた先達たちの志に似ている。それが現代的であるかどうかという評価は避けるとしても、穿った見方かもしれないが、吉田松陰を源流とする長州の志士たちの抱いた亡国危機感に通じるものがあると感じた。あるいは、龍馬でも南洲に例えても良い。

ただ、イキナリ祖父の話に触れている辺りは、色々と意見が出るところだろう。日米安保を実現した祖父のその孫が今ここにあるという、血統を述べている事は事実なのだから。

それこそ、幕末の訪米使節団がジョージ・ワシントン殿の御末裔は何処(いずこ)と尋ねた奇怪さに似た、凡そデモクラシーとはかけ離れた切り口で始まった辺りは、ちょっと時代劇風でもある。

僕は意味も解らず、「安保反対」というシュプレヒコールを叫んでいた大人たちを見て育った世代なので、その時の首相の顔はよく覚えている。隔世遺伝とは此のことを云うのではないかと思うるほど良く似ている。

まあ、流石に僕にとっては議会演説の機会なんて、さらさら可能性ゼロ以下ではあるものの、格調ある演説でかつ日本人がわかり易い英語で述べたという意味で、オバマの就任演説よりも参考になるという意味で銘文だと思ったが、いかがだろうか。

|

« エアコンを騙し騙し使う | Main | んんん、五月だ »

social insight」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« エアコンを騙し騙し使う | Main | んんん、五月だ »