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January 03, 2016

SONY α7R II、3つの課題

SONY α7系のカメラを使い続けて、三台目がこのR IIモデルだ。

このカメラは僕が知る限りでは、非常に優れた性能を発揮する、最も優れたカメラの一つだとおもう。
高感度然り、ダイナミックレンジ然り、実質解像力の高さ然り、完全電子シャッターオプション然り、強力な手振れ補正しかり、ファスト・ハイブリッドオートフォーカス然り、高精度で使い易いマニュアル・フォーカス然り、…良いことは幾らでも書ける。

また、問題点として指摘しても良い、発熱を伴う大電力消費について、はユニークな解決策がある。このカメラはUSBプラグ式充電が出来る上に、カメラを起動中でもUSB経由で電力供給が出来る。僕は、PC用予備電源で強大なUBS電源を持っているが、それを使わなくても、所謂スマホ充電器があれば撮影が出来る。これは、素晴らしい、実質的に電池問題は無いことになる。別に無理して縦グリを付けて重くすることも無い。ま、ニッケル水素の単三電池でも動作することになる。

とは云いつつも、このカメラがオールマイティーになるためにどうしても乗り越えなくてはならない問題が3つあることに気づいた。

その一、
電子シャッターのモアレ問題・・・この電子シャッターの仕組みがよく判らないのだが、3相交流と相性が悪い様だ・・・つまり、業務用の三相式蛍光灯光源の時に特に気になるフリッカーの様なモアレがシャッター膜面方向に出る場合がある。これは予め予測しづらいので、意図的にシャッター速度を抑えるなどの方策を取らないと危険だ・・・あとで、使い物にならない画像になることがある。

その二、
EVFのフリッカー問題・・・これも常に出るわけではないけど、光源によって、EVFの画像がスムーズに再生されない事かある。これはやや怪訝だ。まるで、初期のマイクロフォーサーズの様になる事がある。

その三、
レンズが無い。FEマウントはまだ発表されて2年なので、仕方がないが、レンズがプアだ。
カールツァイスが3rd partyで参入するという珍事が起こっているが、それでも足りない。まあ、αマウントレンズが使えるといえば使えるわけだが、それでは何故ミラーレスなのかというアイデンティティが問題になる。RIIではテレセン問題はほゞ解決しており、ビオゴンでも良好に写るので、出来るだけ素直なレンズを沢山出してほしい。特に広角単焦点が28mmまでしかなくて、25mmだったか24mmだったか・・・カールツァイスの3rd party版に頼らざるを得ないのは、意図的なのか疑いたくなる。なお、カールツァイスの3rd party版は何れも非常に質感の良いレンズだ。これを使う面で3rd partyであるデメリットは殆どない。これは、ソニーがソニー版ツァイスレンズを製作していることから容易に想像できるが、両者のコラボは良くできている。
ともかく、70-200以外はロクロク望遠も無いので、少しは望遠も出してほしい。90mmマクロは超優秀だけど、これだけでは足りない。

その四、
三つの課題の予定だったけど、蛇足。
塗面が剥げやすい・・・。これは近年のデジタルカメラでは極めてまれな現象だけど、ブラックボディーがまるで70年代のブラックペイント一眼レフの様に塗面が剥げてくる・・・下地の白い金属が見える・・・これでも良いけど・・・これはわざとやっているならば良しとしたいのだが。僕のカメラはまだ半年なのに、随分使い込んだように見える。ついでに、SONYのロゴが邪魔なので、黒いペイントで消してしまった。
SONYロゴのカメラというのは、かつて80年代の映画007にステージガンならぬステージカメラとして登場し、失笑を買ったことがある。カメラまでSONYのロゴで売る必要はないのではないか。サイバーショットでも良いではないかと思う。
最近まで、コシナがZeissIkonというカメラを売っていた。もともと、ZeissIkonはC Zeiss傘下のカメラメーカーの名前だった。でも、Ikonが象徴するように、源流に忠実な名だ。SONYはエレキメーカーだ。ZeiSonyとか、SonyMinoltaとかなんとか、考えても良かったのではないか。ミノルタのブランドは買えなかったのかどうかは知らないが・・・。


(注)ステージガンというのは、ロボコップの銃のように現実には無いモデルを映画の為に特別に作る事。ロボコップの銃の原型はベレッタ93Rだと思うが、原型を留めていない。

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Comments

>電子シャッターのモアレ問題
これは単純に本当にフリッカーによるモアレが起きているものと考えられます
つまり関東の蛍光灯なら60hzより一部が速く読み込まれてるせいでしょうね
Canon や最近の Nikon などがする方式はシャッター膜の半分を電子シャッターで
肩代わりして清音化や衝撃を軽減するというものがあります
また別の方法としてはセンサーを幾つかのエリアに区切りそれらの面を同時並列に
読み出しを始めるグローバルシャッターと呼ばれる方式
SONYがどのような電子読み出しを行っているかは俺も存じませんが完全にシャッター
の無いカメラの場合の電子読み出し速度はXシンクロ速度と同じ速さなのでもしかしたら
α7RIIは1/250もの高速なのかもしくはその中間の1/60を超える速度なのではと考えられます

>EVFのフリッカー問題
これは反対に表示が遅いのでしょうね
超高画素カメラのセンサーがLiveで受けた像(もちろん間引かれてる筈ですが)を処理して
EVF に再生する表示系がその辺のTVと同じく60hz程度なのではないでしょうかね
まあこの辺は難しいのかもしれませんね液晶周りは電気食いますし熱もたくさん出ますから
あまり高サイクルにもできないのかもしれません

これらはあくまで俺の推論でしかない主観的な話なので真相は全くの的外れかもしれません
新年早々申し訳ありません

Posted by: . | January 04, 2016 04:47

シャッター音が無いことから、電子シャッターの誘惑は大きく、どういう場合にモアレが出るのか知らない僕は不安になっています。一々実験するのも億劫だし、…。

ま、この点がクリアになればもっと電子シャッターが使えると思うのであります。ただし、連写モードに入れないという仕掛けのようで、どうもすっきりしません。

Posted by: くーすけ太郎 | January 04, 2016 15:33

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