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February 23, 2016

マット紙という難物

現在のRC光沢紙は、顔料プリンタでプリントすると顔料が表面に定着するので光沢感が減衰する。この点、染料だとまだマシなのかもしれないが、比較したことはない。

そもそも、古来写真以外では光沢紙というのはあんまり使われていなくて、オフセットで頻繁に使われるコート紙が最も光っているんじゃないだろうか。

RC光沢紙が前世期後半になって手に入った時は、小躍りした。自然と光沢感が出るからだし、平面保持性が良好でスチレンボートに貼るのも非常に楽、夢の様だと思った記憶がある。当時使っていたのはイルフォードだったと思う。

ところで、銀塩(気取って言うときはシルバーゼラチン等と呼ぶらしい)写真とRC印画紙だけは膜面の中に発色する部分があるので、透明感が高い。これが現在の顔料プリントと決定的に違う事だ。

まあ、古来絵画などの画像は光沢感の無いマテリアルに描くことが一般的であり、写真だけが例外だったのかもしれない。

其のせいなのか、写真でマット紙を好む人が多い。僕は一度も使ったことが無かった、先週の月曜日まで・・・。

ここで、マット紙初心者として一番往生したのは、調子の勘がつかめない事だ・・・。液晶画面とは色再現力が全く違ううえに、CYMKのインクを使うので、どうしても暗部に墨がてんこ盛りに成る。単に暗い所に墨が入るのは問題ないけど、ハイライトの空を暗くすると、イキナリ墨色が入ってしまう。透明感を出せるようになるまで、都合200枚程の紙を無駄にしてしまった。だから、いまではおよその結果を予想出来る様になったので、あまり紙のロスは無くなってきたとは思う。

何故CYMKにKが必要なのか理屈は兎も角、墨で明暗を出すあたりがちょっと困り物。当たり前だけど、モニターのRGBモードには墨なんてものはない。余談ではあるけど、IPS液晶は若干コントラストが弱くて、黒が出にくい。それに対して、プリントはKを使って思い切り黒くできる。

マット紙を使いだして1週間、漸くその性質とプリンターの墨の程度について勘が効くようになった。ともかく、空の青の明度を下げていくと、青が載るだけではなくて墨色が増えていくので、「えっ」と思った次第だ。

この辺り、マットブラックのコントロールの問題として良く気をつける必要がある。

CANONから染料系の大型プリンターも出ているので、興味をそそられるし、EPSONのグロッシーマネジメントが付いている系列も興味がある。でも次はA2対応プリンタなので、暫くはエプソンのK3インクと付き合っていくことになるだろう。

プロ用機は堅牢なので非常に有難いが、オフセットに偽性している観もある。そもそもインクジェットとRGBとの違いに戸惑い続けて10年以上が経過する。

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