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March 31, 2016

天と土と草と光・・・そして人間

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「たぬき」(「た」は抜かして話す)の話ではないのだが、40年間、鉄道とネコ(ネコに限らずではあるが)とは被写体にしてはいけないという戒律を守らされている。まあ、自主的に守っている、というほうが妥当か。

で、時々その戒律がもどかしくて、飛行機を写したりしてストレスをまぎらわしたりしているわけだが。まあ、ネコは40年といのは嘘で、1年ぐらいの戒律なのだが、鉄道は18歳の時に指導者から(笑)授かった厳しい戒律なので、理由は兎も角、写せない。(笑)

すると、急に写すものが散漫になりがちなので、良くない。

これは工夫が足りないという事なのだが・・・僕が写真を写す理由の中で最も挑戦的だと思っている指向部分は、ちょっと口幅ったいから一度も書いたことが無い夢想・・・、キュレーターやその周囲の関係者を驚かせたら死んでも構わない程うれしい気分になるんじゃないかと・・・妄想すること。つまり、変な写真を撮る事なのかもしれない。

皆に、「わー、綺麗な写真、素敵だね」と云われたいと一度も思ったことが無いアマノジャク。

だって、みんなが良いねって云う写真は、ツマラナイじゃないか。

写真ではなくて画の話だけど、ゴッホだって、ゴーギャンだって、生前は大した評価はなかった。まあ、僕はゴーギャンはあまり好きではないのでどうでも良いが、ゴッホのタッチというのは、どうしても盗みたい気分になる。あれって、(破たんした)階調に秘密がありそうだ。

「なんだ、こりゃ」から始まらないと、出る釘になれないじゃないか。
「出る釘になれ」だ。

そもそも、日本人の芸術審美眼って物凄くデタラメで、有名な人はみんな最初海外で有名になってから、何故だか知らないけど、日本で急にチヤホヤされるようになる・・・まあ、ノーベル賞学者が後から文化勲章をもらう事に似ているんだよね。

でも、人を感じるものが僕は好きだ。人そのものは写す機会が少なくて、特に人物像はモデルでも探さないとウマクくないので、機会が少ない。(2週間程前にその鬱憤を晴らして3時間で100ギガバイト以上も写したのは其のせいだ)

この10日間程その3000枚を超えるRAWファイルから選び出して40枚ほどの習作集を纏めつつ色々と感じ、考えてしまった。

これまで、人をモデルに半ば独占的に写す機会は限られていたし、あまり知見が無かったのだが、人ほど面白い被写体はないと納得した。

そして、ライティングは電力が許すならば、(スタジオ用も含めい)ストロボを使うよりも、白熱球で写す方がずっと効率的に写せることにも気づいた・・・現代の高級カメラは色温度をケルビンで設定できるので、タングステンだからといって気にすることもないし、また、後処理でいくらでも変えられるので、色温度の心配は少なくなった。それよりは、目視で陰影を確認しながら写せることは有りがたい。これも、カメラの感度が抜群に良くなったからだ。数年前のデジタル一眼レフだったら、きっとためらっていたと思う。

そのスタイルは人々様々だが、人の表情と質感(笑)というものは、我々がもっとも日常的に接しているものの、カメラは無機的に写しだすので、その後処理がこれまた面白い。
僕はズボラな性格なので、今回は全面的にLightroomを使った。
最新のLightroomは人を処理(笑)するのに非常に面白い機能が付いている。

高性能カメラ(描写力が優れているという意味)が人を写すのに最も優れているかどうかは不明だが、最後の解像力は表現に合わせて決めなければいけない。これはフィルムの時代には物凄く困難な技術だったはずだけど、デジタルだと割と気楽に決めていける。

人物を写すのには連射速度が5枚/秒を少し超える位のが一番効率的に思えるが、広大なダイナミックレンジと、抜群の高画素数は必須に感じる。今回はD800Eを使用したが、やや連射速度が遅くてイライラした。D800Eって、連射速度5枚/sは無いかもしれないと思った。

高速連射カメラはD3/D700(縦グリ付)ぐらいしか持っていない。フレーミングが上手ならばD3/D700縦グリでも構わないが、後から縦位置、横位置を変える位の事を頻繁に行うのには画素数が心配・・・、で、コンプロマイズとしてD800Eを使った・・・このモデルと現代のNikkorは極めてシャープな画像を約束する・・・つまり、必要十分なだけシャープに写る。トリミングも自在で、僕の場合は下手糞なので結構1/2以上クロップしてしまうこともあるが、何ら問題が無い。(勿論12MpixのD3でも、A4程度のプリントやWEB掲載ならば、半分にクロップしても問題はないが、A3を超えて来ると、大胆なクロップはしたくないなあと思う)

ここで事例を掲載できないのが残念だが、自分でも「新しい」と感じる表現を探り続けている。

これまで、街撮り・・・ストリート・スナップシューターを自認してきたが、人を人という被写体として写す事の楽しさの虜になってしまった。スナップの場合は知らない人を結構意地悪に観察して写すので、同じ人を写すと云っても、明らかに世界が違う。

ただ、それは撮影会など「撮らして頂く」のようなものはつまらない。被写体との心理的距離感が写真が面白くなるかどうかの鍵だということに気づいた。

古い映画でジュリア・ロバーツがパット森田を初期の富士・ニコン合作のデジタルカメラで面白く写していたことを思い出す。そして、後処理は当然Photoshopだ。

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