« レンズの山を片付け始める | Main | SIGMA MC-11に最適なボディの勧め »

April 30, 2016

猥褻の境目・・・出家写真家的目線から

考えてももごらんなさい。ちょっと、変じゃあないかなぁ。
自分の体や、人の体が猥褻なのか、それを表現すると猥褻なのか、・・・。
裸で往来を歩くと、必ず捕まえられる。オマワリさんに。・・・。
じゃあ、原始人がタイムトリップして、銀座を歩いたら猥褻物陳列の罪になるのか。いやぁ、ゴリラみたいに体中毛だらけなので、ネコ灰だらけでOKなのか・・・。

最近思っても見なかった話だ。
今日でも時々著名な写真家が猥褻のトガで書類送検されたり、昨今亡くならされた野坂昭如さんの四畳半裁判など、凡そこの国では猥褻という概念に公権力が介入することが多い。

猥褻という語に該当する英語もあるけど、そのものズバリのものはない。何れも広範に社会のモラルを害するという語源から来ていて、日本語の語感とは違うように感じる。


そして、今もって猥褻のステレオタイプが写真の規範にもあるようで、写ってしまうことは仕方がない物の、表現できない事がある。これって、本当にバカバカしいが、事実だ。

これって、なんだぁ・・・。と、一人の写真撮り人として不思議に思うようになった。

刑法174条の猥褻に関する最高裁昭和26年の判例が未だに生きている辺り、この国は文化的に死んでいるなあ。と、思ってしまう。

僕はこれから出家写真家を名乗ろうとして、今はその準備期間に入っている。そんな僕が漠然と思う位だから、世の中でこれって、結構迷惑している人多いんじゃないかなぁ。

どう見ても猥褻ではない作品でも、プロトコルで引っかかってしまっては、困り果てる。

・・・
まあ、世の中写すものは幾らでもあるでしょうという慰めの言葉もあるけど、一番素敵な物を写したいのが本能というのではないか。そこには一切の猥褻性はないと思うんだけど。

明治時代からこの国は混迷を続けている。


・・・
と、真正面から怒るのは単細胞動物と云われそうなので、少し斜線目線で考えると、近代日本で猥褻の境目で大事になった芸術家というのは、どこかで公権力を嫌っている。というか、公権力に喧嘩を吹っかけているのが、猥褻騒動の本質なのかもしれない。

もちろん、歌麿だって、その頃大変な目に合っているわけで、どういう訳かこの国は建前と本音がチグハグなことが当たり前で、要は、嘘つき文化と貶してもよいのかもしれない。

じゃあ、なんで古事記は猥褻ではないのか・・。古典は良いのか? 多分そうなんだろう。

ボッティチェリが昨年やってきて、僕は見られなかったけど、大層な行列ができたはず。あれがもし、明治時代だったら、お縄になっていたんじゃないのかなぁ。

この問題の本質には、ギリシァ彫刻に見られるように、ギリシァ人は美しかった。だから、本当の意味で、その描写は美しい。これは、今残っている数々の遺産が証拠だ。一方で、東洋の果てのこの国の姿は、西洋のそれと比べたらイケない程に醜かった。醜いけど、子孫は残ったわけで、美的感覚を呼び覚まされた経験が無かった・・・。数千年に亘って・・・・。だから、強烈に猥褻という概念が形成されたのかなぁ。

どうも、最近でも、「ヌード」と「ポルノ」の違いが分からない人が多すぎる・・・と、僕は思うのだが、どうだろうか。

|

« レンズの山を片付け始める | Main | SIGMA MC-11に最適なボディの勧め »

art culture」カテゴリの記事

Comments

以前何かの番組でグラビア雑誌の編集者の方がかなり過激なヌード
特集をばーんと打ち出して発禁を受けた時の話をされてましてそれが
興味を惹かれる内容でした
ある程度は発禁は想定済みで今後の為にも警察に何がダメだったのか
詳しく確認したそうです
そうしたら編集側で引っかかると思っていたものはほぼスルーでかなり
きわどいヘアヌードなども別に問題ないとのことだったそうです
しかしこれは大丈夫だろうと想っていたものが相当数ダメ出しを受
けたとのことです

警察の基準は我々一般の感覚とは確実に隔絶しているのだそうです

なのでヌードかポルノかを世に問うても警察の判断には全く影響しない
という不思議な状態にあるようです

ただ最近はネット等で声の大きな少数派が騒ぐと政治や大企業がすぐに
態度を変えたりもするので静かな多数派としては「えーっ?! そんなの
気にせず続けてくれてよかったのに…………」と残念なため息が増えた
気もする今日この頃であります

Posted by: . | May 01, 2016 05:08

只今、頭を丸めようとしているボクとしては、どうも心の奥底から「これはいい」と思う写真が発表できない・・・なんてことが起こるのかなぁと、漠然と思っています。

Posted by: くーすけ太郎Kuusuke | May 01, 2016 10:42

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« レンズの山を片付け始める | Main | SIGMA MC-11に最適なボディの勧め »