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April 25, 2016

寂寥感・空虚感が何故に好まれるのだろうか

「綺麗な写真」と「偽インテリ写真」と「ドヤ顔写真」は三位一体だ!!!!

いきなり何を書いているのかわからない人は、読まないでほしい。
僕は写真雑誌のコンテストに選ばれるような写真が嫌いで数十年生きてしまった。

写真、写真と云うけれど、結局、ジャスピン・濃厚な演色、美しい風景の単写真なんてものは、オヤジの好む贋作骨董品収集の様な物で、何処かで見たような風景、誰かが写していた風景、綺麗な色の風景など、古伊万里の偽物を掴んで、ニヤニヤしている様子を思い出すと、ヘドが出そうになる。
とくに、そんなのを飾られるとますます、気色悪くなってしまって、近づかないようにしたりする。

かく云うボクも時々北斎のマネとかやってみるけど、それはあくまでもマネであり、オマージュであり、真作ではない。そうそう、近頃ゴッホの真似を研究していたんだっけ・・・。(笑)

で、結局ボクらの世代って結構、寂寥感を大切に写真集成をしようとする傾向が有る。これって、何なのだろう。逆に言うと、寂寥感なり、空虚感なりを演出すると、真偽はともかく、それらしくなっちゃうってこと、また、アホっぽくなくなるってこと、知っているから、わざと、トーンを抑えたりして、さびしげに作っちまうんだなぁ。

解り辛いかもしれないので、もう少し説明すると、綺麗ーーーな風景写真って、綺麗だけど、アンポンタンを連想する。マリリンモンローが綺麗なのに似ている。もちろん、ノーマ・ジーン(マリリンの元の名前)自身はそんな見かけと、自己とのギャップに悶えて死んじまった訳だけど、世の銀幕ファンにはタダのブロンド美人(本当は黒毛)にしか見えない。まして、懐かしむ。
この相克に悩んだんだろうなというのが、トゥーム・レーダーで有名になった17歳のカルテの何役だったか、アンジェリーナ・ジョリーかもしれない。彼女はアホやくは嫌で仕方が無かったんだと思う。この二人は良く似ている。

ところが、世の銀幕ファンは綺麗に騙されて、B級ファンの面目を一段とドヤ顔にして、おれはファンだと騒ぐ。

写真の世界にもそういう力学があって、ドヤ顔の写真というのは、どうも嫌だ。逆にツマラナイ写真はもっと嫌だけど。


で、寂寥感、空虚感って、結構受けちゃうんだな。特に、インテリぶってるギャラリー、サロンなんかの選者に選ばれ易かったりして、結構な頻度で写真展を見ることが有る。あんなのを見ると、ボクもやってみたいなんて思っちゃうところが、インチキカメラマンを抜け出せない部分なんだろうけど・・・。

でも、何十年も残っている写真って、寂寥感や空虚感の写真はあんまりないんだよね。

どちらかというと、長い長い時間という現像液で退色したセピア調の感動みたいなのもあるけど、木村伊兵衛にしても、だれにしても、寂寥感・空虚感なんてものはサラサラなくて、ココロのヒントのような部分が面白かったりするんだよね。

これって、何だろうと思う。

空虚感、退廃感ただよう写真がアバンギャルドなわけでもなく、クラシックなわけでもないのに、妙に引力があって、三流のボクなんかは、いとも簡単に飛びついちゃうテーマなんだけど。これって、安易だなぁと思う。

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