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April 23, 2016

SIGMA MC-11と他社レンズの相性(緊急報告)

既にその方面では有名なシグマのマウント・コンバーター MC-11が販売開始した。

マウント・コンバーターという名前はシグマが付けただけで、要するにマウント・アダプターだ。レンズは一枚も入ってないので、安心してよい。シグマの高性能レンズが入ってない事を嘆く人は買わなくて良い。このアダプターには注目すべき点がある。
説明書には動作保証はないものの、シグマ以外のメーカーのレンズを付けられる可能性があるところが、ミソなのだ。もちろん、シグマは正式にCANON 純正EFマウントレンズの動作保証をしていな。

これは、シグマのレンズについて各カメラメーカーが動作保証していない事に似ていて、ちょっと笑ってしまう。でも、そりゃ大変難しい事をしているのだから当然だろう。

MC-11は光学的にはただの筒だ。普通のアダプターと違うところは、如何にもシグマらしい新奇性があることだ。
このコンバーターでは電子接続が全部出来ている。だから、EF(キャノン)マウントの様な完全電子接続レンズシステムでは完全動作する可能性が100パーセントに近いことだ。

他社のカメラのマウント接続方式を考えると、キャノンEF、シグマSA以外では大抵何がしかの機械的な情報伝達系が残されていて、ニコンFも50年間同一マウントというものの、結構厄介な事になっている。一部Eタイプとして、極近年自動絞りを電子化したもの以外はMC-11の様な仕掛けは使えない。

しかも、何ポンだか忘れたけど、世の中に色々存在する怪しいブランドのアダプターとは違って、シグマは現存する世界最大の老舗リバースエンジニアリング・レンズメーカー(注)なので、マウント接続の電子的な面も含めた相性の知見は世界一だと云っても間違いではない。
(注 ライセンスを受けないで自力で他社製品の中身を調べて再現する事)

つまり、シグマはこれまで優秀な互換レンズを長年供給してきた世界一のサードパーティーメーカーなので、失敗する確率は世界一(いち)少ないと言い切れる。それが道義的、法的に良いのかどうか、そんなことはユーザーには関係ない視点だ。

MC-11は僕が思う限り最もシグマらしいし、シグマが作ってきた数々の奇跡的に優秀極まりない製品群の内で世界一(いち)良くできているという意味で最高峰のアダプターだと思う。

シグマの製品群の中で、独自で、しかもユニークで世界最強の知恵が発揮されるのは、シグマのセンサーでもシグマのレンズでもない、このMC-11に遺憾なく投入されている様なマウント接続技術だろう。


MC-11はSONY α Eマウント系(FEを含む)カメラ全般に使用できるようだ。今回試したのは主に2台。1台は4200万画素、ボディー内5軸手振補正付、像面位相差センサー付のα7R IIと もう1台は前の世代のα7だ。

MC-11は使えるレンズの系統によってモデルが2つある。
一つはシグマSAマウントレンズ用、もう一つはCANON EFマウントレンズ用の2種類だ。

今回試したのは、キャノンEF用のMC-11。一般にキャノンマウントのレンズは大量に存在し、シグマSAマウントのフルサイズ用を所有している場合は少ないと考えた。

ところで、昨日も書いた様に、シグマMC-11はマウントの形式が一致していても動作保証されているレンズは近年のART、SPORTS、CONTEMPORALYの銘が入った新型レンズのみ。
説明書にはその様に書かれている。これでは、非常にプァーなポートフォリオにしかならない。
シグマの新型レンズは非常に優秀とはいえ、まだ歴史が浅いのでそんなに色々とある訳ではないし、結構価格も良いので直ぐに沢山手に入れられるわけでもない。
まして、僕の場合はその殆どがNikon Fマウント用であり、今回のMC-11には付けられない。

さて、昨日の時点で、動作非保証とはいえ、物理的にハマるレンズを我がレンズ山(標高2メートル)の中から発掘しては、いちいちはめてみて、AFの動作、手振れ補正の動作、露出の動作など基本的な部分の確認を行った。
この結果、皮肉なことに、シグマ150mmMACRO以外はキャノン製のレンズでも大体のところキチンと動作することが分かった。
笑っちゃなんだけど、新品6000円で手に入れたタムロン28-80/3.5-5.6アスフェリカルなんで云うのもちゃんと動作して、手振れ補正まで付いてしまって、上手く使える・・・。

次に今朝から試したのは、現像過程でレンズプロファイルが原像ソフトに継承されているかどうかと云う点だった。
本来CAMERA RAW かSONY IMAGE DATA  CONVERTERで調べるべきだけど、実質的に一番使うLightroom CCで確認した。

結論から言って、今回試した全てのCanon製、Tamron製レンズはSONY DTレンズとして認識されるようだ。
ただし、プロファイルは自動引継がされていないようだ。
そこで、自分でダイアログボックスのタブを変更しつつ、メーカー、レンズ名を選択するという作業をしてみた。意外と簡単な作業で、純正レンズ使用となんら違いなく使えることが分かった。そのプロファイルさえLightroomが持っていれば、何の問題も無い。
純正レンズというのはこの場合、本当に付けているレンズがキャノン純正ならばそのプロファイルを設定させれば、当然のことながらCANON純正となる。

ただし、TAMRONの超古いレンズだけはプロファイルが無くて、これは諦めることにしたが、6000円のレンズにしては案外良く写っているので感心感心。

Lightroomにはマイクロフォーサーズ系のレンズなど政策的にプロファイルを渡していないメーカーもあるので、そこは留意すべきだけど、マイクロフォーサーズレンズをキャノンEFマウント装着することは事実上あり得ないので気にしなくても良い。

確認結果はどうだったのか、

使ったカメラが最新式のα7系フラグシップ、SONY a7R IIだけあって、べら棒にシャープに写る。もともとこのカメラの明瞭度は非常に高い。だいたい以前のカメラでダメダメだった様なレンズでもクッキリ写る仕掛けが沢山ある。
裏面照射により入射角問題(ぼやける、色カブリする)をかなり解決したし、回折限界問題対策アルゴリズムを搭載している・・・まあこっちの方はちょっとトリックなんだけど・・・。ともかく、先代の7Rの倍ぐらい良く写るようになった・・・僕のカメラの中で、鮮鋭度、再現性、寛容性という3点ではどのカメラよりも良いと思う。

ところで、昨日も書いたが、同じ事をSONY α7で試すと、AFが非常に迷いやすくて、まるで2-3世代前のカメラの如しだ。
これでは、ちょっと使い物にならないので要注意だ。位相差式が使えない為ではないかと思う。ということは、「ファストハイブリッドAF」と名乗る前のEマウントカメラ等、多くの古いEマウント系や、FE たとえばα7R (36Mpix)などでも具合が悪いのではないかと思う。

ファストハイブリッドAFとは現行のα7IIや、7RII、7RsIIなどに搭載された像面位相差とコントラスト式AFを組み合わせて迅速・正確にピントを出すやり方で、今後の主流になりそうな方式だ。


この辺は、マウント・アダプター自体もともと際物使いだから勘弁してちょうだいということだろう。

以上、作例は未だ掲載出来ないけど、緊急報告まで。

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Comments

>以上、作例は未だ掲載出来ないけど、緊急報告まで。

実に有意義な調査報告でした
ちゃんと Tamron のレンズまで動作するとは大変素晴らしいですね

Posted by: . | April 24, 2016 02:54

まあ、色々やってみましたが、CANON EFレンズはキャノンのボディーに付けた方がバランス良く使い易いでしょう。
α7R IIユーザーには、レンズがプアな状況で、今持っているCANONレンズが使えるようになることは朗報です。

24-105/4.0L ISを6Dに装着した方がしっくりしているのは当たり前ですが、CANON 5D RSがあればSONY + CANON EFは特段のメリットもありません。
と、色々やってみて感じたところです。

Posted by: くーすけ太郎 Kuusuke | April 24, 2016 21:20

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