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June 05, 2016

人生の仕舞い方

標題の様な番組がNHKで放送されて、歌丸師匠が高座から話しかけるというスタイルで進んだ。お題は素晴らしいけど、実際の仕舞い方については人それぞれなので、ここを解った風に云うと苦しい話になってしまう。

僕は未だ自分では相当若いつもりでいたけど、故あって自己の意思を貫くために、間もなく生業を廃業しようとしている。とはいっても少しだけは生業の残り火を後僅かな期間だけ灯して、仕舞い方を考えている。この設計を実施するのに今年の初めから随分と気をもみながら、注意深く事を進めている。だから、今は撮影どころではない状態だ。

僕は長年文章を書くことが中心の仕事をしてきたのだが、振り返ってみれば、その最初の日、
「ああ、俺は自分の人生を売り払って金を貰う日々をこれから死ぬまで続けるのだろうか」と、やや鬱気味な気分でスタートした。
随分昔の話ではあるけど、その時の事は昨日の事のように鮮明に覚えている。

今の僕は、満身創痍の状態で、これ以上同じ仕事を続けていたらきっとすぐさまにでも死んでしまうのではないかという程度に体調が良くない。
思えば既に他界した両親の没年齢を考えると、元気にしていられる可能性があるのはあと精々10年しか残っていない。

そう考えたら、もう生業を続けるのは、人生で最も勿体ない生き方ではないかと真剣に思うようになった。

生業に付く前の自分が一番やりたかったことは、写真作品を作る事だった。勿論撮影すればこそなんだけれど・・・。もっともワクワクすることをやり続けた少年時代の気持ちに戻れたら、もう何もいらないと思うようになったのが、数年前のことだった。

其のために、もうプロにはなれないけれど、生涯にわたって写真を写して作品を作り続けて仕舞にしたい。

そんな話を、志を共にする女性の知人に話した。その時、彼女が僕を諭した話。
「あのね、私の知り合いの御爺さんで写真がとても好きで、好きで、最期に個展を開いたんですよ。でも、彼は年を取っていたので、個展が済んだあとすぐに施設に入ってしまったんです。で、山のように残った額装の写真が蔵に残って、それを知人に分けているのだそうです。」

僕はこの話を聞いて、相当心を痛めた。

個展は最終目標ではないと思うけど、それが人生の仕舞い方なのだろうかと・・・思うようになった。

植田正治が残した名言、「生涯アマチュア」で良い。好きな物だけ写せばよい。でも、写したものが全部遺品整理屋の手で廃棄物になるのは嫌だなぁと思う。

ともかく、捨てられない程沢山写す気力、そして、印刷物など捨てきれない媒体に残す・・・。

死んでしまった後、僕の事を知っている人が全部死んでしまった後・・・。その日の為に何をしようか・・・仕舞い方をこれから真剣に考えなくてはならない。残された10年間の工程図を書いているところだ。

ともかく、あと一と月の間に、仕舞い方の始まりの整理に追われている。

来月からは撮影に没頭できるように、着々と準備し続けているここ2か月の勝負どころだ。

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Comments

たしかに大量のネガやボジ,プリントを残されても困るでしょうね.その点デジタル・データならハードディスク数個,処分も随分と簡単でしょうね.

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」という映画をご覧になりましたでしょうか.全く無名だった女流アマチュア写真家のネガやプリントがある人によって発見され,それらは素晴らしいもので・・・という内容です.これが実話なんですね.僕はダイアン・リーブス以上と思います.

最近僕はプログやSNSで少しずつ自分の写真を上げています.誰が撮ったかという詮索はされないかもしれませんが何となく写真は残って誰かの目に触れるんじゃないかと思うと少しは気が楽になるというものです.

Posted by: auf | June 05, 2016 22:35

すいません,下の記事へのコメントです.

Posted by: auf | June 06, 2016 11:18

auf様
コメント有難う御座いました。
有名な映画、まだ見ていません。
興味津々ですので、早速探してみます。

Posted by: くーすけ太郎Kuusuke | June 06, 2016 13:17

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