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February 09, 2017

たったの15枚の現像に4か月

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来月までに15枚ほど必要なのだけど、撮影から現像までで既に4か月が経過した。
理由は、撮影スランプで、2万枚ぐらいは写したかもしれないけど、それがロクな物がないというか、不満だらけで、ピンと来ない。…まあ、これは40年来の事で、別に今始まったこともない。締切の前日に写した数枚から作品が出来たりするわけで・・・・。

僕のPhotoshop歴は案外古くて、20世紀の終わり頃から使っていたのだが、当時はPCパワーも弱くて、変なソフトでトリック用と思っていた。なにしろ、標準解像力がVGAの時代。

2008年ごろ、市川ソフトラボのSilkyPix Proと出会って、これが直観的で、それまで使っていたNikon capture NX/NX2シリーズの使用をやめてしまった。Nikon Capture NXはPhotoshop風の使い勝手で、色々出来る割には、面倒くさい。今のNXDはインストールこそしているけど、殆ど使っていない。

また、その当時、2008年だと思うけど、CS4を大金で購入したのだが、これもHDR合成などのトリックに使う日々だった。CS4のHDR合成は大真面目な本格派で、今のCCのいい加減なのとは違う。

3年ほど前、CS4から、CCに格上げして、使い始めた。結局、暫くはLR CCで済ませていたけど、最近は一発現像ともいかない物をやっているので、PS CCに戻って約2年が経過した。
PS CCの初代はバグが多くて、ソニーα7などは色空間定義がとっ散らかっていて、まともに現像できなかった。なにしろ、RAW現像はおろか、α7のカメラjpegさえだめだったので、ようは使えなかった。
で、翌年からはLR CC(2014)を本格的に使い始めた。

しかし、PS CCが使えないと、最終フィニッシュでやりたいことが出来ないという問題にぶつかった。たとえば、↑の作例の空気遠近法表現など・・・。
(作例は恥ずかしながら、あんまり追い込んでいないし、強烈な圧縮を掛けたし、空気遠近法をかなり強調して作ったので違和感があることは承知している)

2年近く経過して、漸く、PS CCで必要な事は最低限一通りのことは出来る様になったというべきか、LR CCで出来ることは大抵PS CCで出来る様になり、その他レイヤーやマスクの使い方も一通り体感的(直感的、体で使う様に)に使えるようになってきた。どうも、マスクの白と黒の定義とブラシ、消しゴムの定義はイマイチ、とっちらかってしまうのだが、流量のタッチなどは、絵筆並みになってきた。

スポッティングは明らかにLRよりもPSの方が上手ながら、画像その物の調子レタッチは、PSよりもLR、LRよりもシルキーの方が直観的に思える。なにそろ、CC 2014になるまで、PSでは色温度が調整できなかった・・・。僕はこれまで色味の調整は色温度とGRパラメーターで決めていたので、PSの伝統的原色調整はとてもやり辛いと思う。また、大真面目に256段階で決めるやり方も、もともと256階調は対数的な表現になっているので、四則演算的な計算に馴染まない・・・。人の知覚は対数的という原理に基づいている。結局色味を追いこむのに猛烈な作業が必要になる。この点、LRやシルキーは直観的に追い込める。

一時、色味の追込みをLRで済ませてから、PSを連動動作させる方法を採っていたが、PSから戻されたファイルはLRでそのままカタログに追加されるというつまらない利便性があるだけで、LRで再調整すると、SPDのレイヤー/マスクなど全部統合されてしまい、なにも残らないという、おかしな仕組みが今でも残っている。これでは、連動の意味がないので、最近ではこの連動作業はあまりやらないことにしている・・・ただし、明瞭度や霞など、LRの得意中の得意分野のパラメーターはPSではちょっとテイストが違うので、全く同等のパラメータとは思えない・・・。

色温度は、シルキーなどではあたりまえだし、LRでも使える。なぜかPSだけは、RGBというか、その他の色空間の原色系の調整だけで、変だった。2014の後半からだったと思うけど、スマートフィルターとしてCameraRawフィルターが使えるようになったので、背景など基本的レイヤーについては、ほぼLightroomで調整できることが出来る様になった。・・・変な話だ。ただし、これはフィルターの扱いで、調整レイヤーではない。つまり、特定のスマートオブジェクト型レイヤーの色温度調整が出来ると云う話。最後に色温度を調整する・・・という事ではない。
まあ、CameraRawフィルターがレイヤーに格上げされると、これまでの設計思想が壊れてしまう可能性はあるので、仕方ないのだろうか。意味の解らない人に念のために追記すると、PSでは、色や階調の調整のレベルが原始レベルから、独立した調整レイヤーのレベル、そして、スマートオブシェクトにぶら下げる調整レベル、そして、クダンのレイヤーに掛けるフィルターレベルの4層のヒエラルキー(CameraRawフィルターが加わったので4層になった)がある。これは、一般の一発現像ソフトになれていると、なんで同じものがあちこちにあるのかという、極めてあたりまえの疑問にぶつかって、その先に行かなくなってしまう。

もちろん、トリックに類した高度な画像処理はPSでないと出来ない。最近の僕はどの様にして撮影したのか、そして現像したのか、プリントしたのか分からない様な物を目指しているので、もうLRの能力ではどうにもならない。

で、たった15枚の作品に4か月も掛けている、専業浪人写真人間になりさがっている。

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