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March 27, 2017

Fujifilm X-Pro2 限定版グラファイトSは酔狂な人向けではない

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このカメラセットは1000台限定でプレミアムが数万円上乗せされている。
見た目はカッコいいけど、塗りはグラファイト感は乏しく、如何にもペイントだ。本物のグラファイトだったら、鉛筆の様に削れてしまうから仕方ないのかもしれない。
本物のカーボンであれば、磨くと金属のような鈍い輝きが奥深い。一方、このグラファイトシルバーモデルの表面の輝きは磁器それも明代青磁のように釉薬が発する複雑で鈍い輝光に似ている。金属面の反射とガラス(釉薬)など屈折率が違う界面での反射は原理が違うと習った記憶が遥か数十年前の事のように感じる。何れにしても、光り方はカーボンを磨いたものとは違う。
余談たが、昔だったらこの色はガンメタルと呼ばれたものに近い。ただし、その後数十年、色々の銃を見た物の、まあ、軍用銃の耐久性を挙げる手法で予め酸で腐食させたパーカーライズの色ににているものの、その他の銃の色でガンメタル色のものは見たことが無い。通常は黒塗装や、クロムメッキだろう(笑)


ところで、1000台限定のプレミアムモデルというと、ライカのお家芸のようでもあり、酔狂な人向けと思う事だろう。
でも、僕は違うと思った。
この色は、黒い大きなカメラを恐れる市井の人の心を和ませてくれる。良い表情を引き出してくれる。
このカメラとレンズ(35mm F/2.8相当の実際は23mm F/2.0レンズ)の組合せで、台湾の市井の人々を写させてもらった。アイコンタクトのあるショットが無数に紡がれた。もちろん、此方の仕掛けも抜かりなく、同行の女性に現地語(注)で話してもらって、僕が写すというやや大げさな撮り方だったし、僕の格好も仙人がたった今、山から出てきた様な感じだったので、仙人を尊ぶ文化的背景も有り(笑)、警戒感も和らいだのだと思うけど、数日で100人程度を写す事が出来た。

これは、僕の撮影史のなかでは快挙だった。知らない人をアイコンタクトを保って写すというのは、今日ではとても困難になっている。

(注)現地語とは台湾語、台湾南部の言葉は台湾語であり、台湾で使われる言葉の中ではメーンではあるけど、北京語とは大きく異なるらしい。僕にはその違いが判らない。つまり、中国語も台湾語も何もわからずに突入したからだ。
ただ、驚いたのは、写した後で、「ありがとうございます」と日本語で挨拶されてしまったことが何回かあった。台湾南部は日本を好いてくれる人の割合が多いらしい。僕はこの国が好きでしょうがなくなった。

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