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April 03, 2017

メメント・モリ Memento Mori

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たまたまの偶然に、メメント・モリ(memento mori)と題する展覧会と写真集、互いに題名以外はマテリアル的に何の関係も無い二つにほゞ同時に出会った。

前者は、現在銀座シャネルビル4Fで開催中(まもなく終了?)、ロバート・メープルソープの意味深げな、怪しい光を放つ写真展。この20世紀の写真家として語り継がれるであろう人物のほゞ大方の姿を一覧できる写真展で、極めつけの毒を注ぎ込もうという作者の意図が溢れている。まあ、そんなことを行ってしまうと身もふたもないのだが、作者が叫ばずに居られない情感が一枚一枚から解き放たれ、他の作品と共鳴しているような、一種嘆きの共鳴の様にも思える。
メープルソープの象徴的なモチーフであるチューリップの意味がモノクロなのに色を放って叫んでいる様に思えた。

後者は、藤原新也のメメント・モリの新刷版。こちらのほうが日本人にはわかり易い。まあ、諸行無常といって片づけてしまいそうでもあるが、実際にこの撮影を生身の人が行ったという、千日回峰行のような背景を考えると、だだ脱帽し、もう自分には真似のできない世界である事に無念を覚える。先見と努力の賜物だと思う。

いずれも、共感する人にはお勧めの作品だ。

なお、メメント・モリの意味をここで解説するのは無粋だと思うけど、僕独自の解釈は、「人は必ず死ぬ」という、古来普遍の事実を戒めとした語だと思う。古代ローマで凱旋者の後ろで叫ばれた語というのは興味深い。

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