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January 26, 2018

なぜライカなのか?  M10を見つめて

子供の頃、Nikon Fは憧れのカメラだった。
本体8-10万円のカメラは垂涎の的。
ライカというカメラはカメラカタログに載っていなかったので、子供の僕はしらなかった。

学生のころ、Nikonで本格的に写真を写し始めたころ、ちょうど木村伊兵衛がなくなって、名人のカメラはライカだと知った。ものすごく高いカメラとレンズだということも知って、少し不思議だった。
其の後、存在をあまり気にすることもなく、ずっとニコンを使い続けた。
デジタルになって、ニコンの優位性をあまり感じなかったので、端から殆どのメーカーの一眼レフや初期のミラーレス、また、高級機も試してみた。その数は100台に達するかどうか不明だ。

結局、ピントと露出の優しさは今日のミラーレスが最も写しやすいけど、安全性を考慮すると、一眼レフの高級機は安心感があるし、歴史があるので、良いレンズがビシーっと揃う事から、その2種類があれば問題ないと思うようになったのは3年前ぐらいだろうか。

その僕が狼狽え始めたの、映画「Everyone Street」(邦題 フォトグラファーズインニューヨーク)を見た時。
今日もNYのストリートフォトグラファーはライカばかり使っている。撮影時期もあり、多くはM9系だった。しかもレンズ古い広角レンズばかり。
決定的瞬間はやりはライカでしか写せないのか…その疑問は長年持ち続けたけど、それが不安に変化した。

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M10は最新式のM型ライカ ズミクロンの中でも一番安い50/2.0(アポではない方)をつけたら、絶対に100万円では買えない。
こんな黒い塊にそんな価値があるのか、怪訝に思う。

僕は基本的に風景写真は趣味的に写すだけで、真剣に写しているのはストリートだけ。ポートレートは下手くそだし素養もないから見よう見まね。
風景は国内ではニコン、海外だったらソニーかもしれない。ストリートはこれまで散々苦労して、色々試した。ニコンのAPS-Cはレンズに恵まれず、ボーっとした感じであまり好きではない。今では主力機は全部譲ってしまい。D3300が辛うじて残っている。
他社のはまあ面白半分に購入したのが殆どだけど、上手く使えない事を確認してオクラになっているものばかりだ。
フルサイズは長年使っているNikonが好き。D800Eをもっとも信頼して使っているが、AFが位相差式であることは変わらず、あんまりピントの精度が良いと思った事は無い。
広角はともかく、50mmよりも長いレンズでポートレートなどで大口径を使うと結構ピントが出ないケースに遭遇する。
まあ、長い玉で開放で写すというのは、それだけ難しいという事なのだろうけど、70-200/2.8E FLだけは妙にピントが良く出る名玉だ。

余談はともかく、ソニーで数年間ストリートをやったけど、先ずα7RIIでは熱暴走するのではないかと思うぐらいちりちりになるコンピュータカメラの感じが強い。
II世代目までしか使ってないが、α7系共通に立ち上がりが遅くでストリートフォト向きではないと感じるようになった。しかし、一眼レフでストリートをやる気分でも無い。

その後、僕のソニーα7系3台は同時に大故障事件がおこり、全てのボディーのマウント接点交換などという、どうしてこんなに早くと思うような消耗の速さに驚くことになった。
そんな事情もあり、ここ1年間全く使っていない。

2017年になるころ、フジのX-Pro2が良さそうなので使い始め、スグに物凄い良いカメラだと気づいた。
現在、ボディーはPro2 2台その他X-E2やX-E3など使っている。まあ、E2は立ち上がり直したときなど反応しない等、ややとろいので、ちょっと勘弁と思った。

一方、Pro2はその名に恥じない名機だと思う。ただし、E3とはAFキックのオプションが異なり、同時に使うと混乱することに気づいた。

フジノンのレンズは非常に小型でライカの様な風貌でもあり描写はなんでと思うほど優秀だ。
結果的にはフルサイズに劣らない描写が期待できるし、全てのレンズが小さいので、この一年もっとも使ったカメラシリーズとなり、年間レリーズ回数は合計で数万回を超えた。また、電子シャッターが使えるので、まあシャッターユニットの消耗も気にならない。ただし、意外とセンサーゴミに悩まされた。まだクリーニングには出していない。どこに持っていけばよいのかも知らない。

一つどうしても書きたい事が有る。富士X系のセンサーのカラーマトリクスはBayerではないBayerアレイは一応4ピクセルで1ユニットだが、フジのアレイの単位はもっと大きい。(その分物理的なローパスフィルターを省いている)

をこれを持ってボーっとしているという揶揄(としか言いようがない)を時々見るが、実用上、同じ画素数のフルサイズと比較して特段ボーっとしていると思った事は無い。それよりもフルサイズカメラの標準系ズームの出来の悪さの方がよっぽどボーっとしていると感じる。

また、ズームでもフジノン18-55は真に名玉でボーっとしていると感じた事は無い。このあたりAPS-C用標準ズームの鏡に思える。口径は一般的なものより2/3絞り程大きく、この点も優位にある・・・ただ、X用フジノンにしては大きい。

この素敵なフジXシリーズに巡り会えたのは本当にラッキーだと思ったが、一つだけ気に入らない事が有る。それが、フォーカスが電子式、ミラーレスは大体そうなのだが…これだけはストリートフォトでは困ることが多い。

僕がM10を購入した理由は、初めらかライカのカメラに高感度やダイナミックレンジや色の深さなど画質面もシャープネスも期待していない、理由は唯一つ、MFが昔から同じ機械式だということ、移動式ブライトフレーム付レンジファインダーはAFよりもクイックにピントが来ることだ。あるいは、被写界深度を考慮しておきピンで写せることだ。富士もおきピンはやりようによってはできるともいえるが、非常にややこしくて、誤操作のもとになる。

ライカのシャープネスは第一級だけど、まあ、その点だけ言ったら、シグマのタケノコの様な単焦点レンズにはかなわないだろうけど、重さや大きさは10倍位違うと思うほどの違いが有る。ライカのレンズ(ズミクロン級)ならばポケットに何個も入れておける。これは富士でも同じことが言える。フジノンは非常に優秀なレンズだ。
(ただ被写界深度換算ではフジノンのF/2.8通単焦点シリーズはライカならばエルマリートのシリーズに相当する)

さて、今月は殆ど家を出られなかったのでM10を少しだけ使った印象。MFは非常にやりやすく、なれれば、行ったり来たりというような馬鹿げたことはなくなる。僕はZeissのBiogonが好きなので、これを装着するとビオゴンが素晴らしいレンズであることもわかる。

ズミクロン50の描写は開放からシャープというか、必要なだけシャープでボケ方も嫌味が無くで価格以外は良いレンズだし、極めて小型だ。また、MFの精度は高く昔から広角では一眼レフをうわまわる精度といわれていたけど、50mmでも全くその通りで一眼のAFを待つ時間が馬鹿らしくなる。

なんで、100万円では買えない小型カメラが未だに生きているのか、その理由は何処かの国の金持ちが買いあさっているというだけではないワケが確実にありそうに思っている。

一点、フジX-Pro2という価格が1/5以下のカメラと比較して、先幕電子シャッターが使えないせいなのか、ライカってこんなものなのかと思ったのは、シャッターレスポンスが意外と遅く感じる(感じるだけで、実は一眼レフよりは早そうだし、実用上問題ではない)。レリーズボタンの深い位置でトリガーされるということ、そしてややレリーズボタンが(本当かもしれないけど)機械式の様に切れる瞬間のストロークが渋めで重いと感じるが近年フジになれているせいか、ちょっと不思議に感じている。

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