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March 13, 2019

最高のカメラ、レンズを求めない

9歳、50年前よりもっと前、僕は一台のカメラを与えられしました。オリンパスペンです。32mmF1.9 Fズイコー付きのカメラでした。露出計は当時最先端の半導体式でEV値が測れました。
EV値はそのまま計算尺のような絞り、シャッターレングに連動した窓で探して合わせれば、絞りとシャッター速度の関係が分かります。
ピントは目測式でしたが、まあちょっと広角に近い標準レンズだし、フォーマットはハーフ(x1.4倍)だったので、大概のものは写せました。
これが、僕の写真原体験です。
中学生になってみんなが一眼レフを持つようになり、僕も親にせがんでアサヒペンタックスSP(植田正治氏愛用)を買いました。フルサイズになるとアウトフォーカスがはっきりわかる事、これ嫌でした。僕にとっては写真はパンフォーカスだったから。
家は金持ちではなかったし、親の方針で写真はご法度だったので、現像方法は隠れて覚えました。押し入れに現像バットを隠して、引き伸ばし機は自作しました。
真っ白な印画紙を現像液に浸すと白黒像が浮かび上がるさまはエキサイティングそのものでした。
19才の時、写真に造詣が深い叔父にニコンF2を買ってもらい。東京大学写真文化会に入りました。
レンズは28-50-105の3本でしたが、4年間その他に買い足したのは20mmと135mmだけでした。学生ですから、そんなものです。
当時思ったことは、入学の前年に亡くなっていた木村伊兵衛がライカ使いだったこともあり、ライカならもっとよく写るんだろうかなど…。いまとなってはバカバカしいことを考えていました。
その後、ニコマートELを2台目として購入しましたが、当時始まったばかりの縦走り鎧戸式シャッターの音には強い違和感を感じました。
16mmの小型カメラも007の影響で購入しましたが、レンズがトリプレットという、まあボケ玉だし、フィルムも35mから切り出して作るなどして、何とか使ってみたものの、ろくな写真は写せませんでした。
ポートレートを写すと意気込んで、友人にモデルを頼み、PENTAXやマミヤの6*7も使いました。今でもマミヤは押し入れにしまってあります。
結論から言って、当時のカメラ・レンズは今のデジタルと比べたらろくろく写らない代物でした。
でも、ライカにはあこがれ続けました。
カメラマンにはなれなかったけど、時々当時の仲間と会うと、ライカを買ったよという話を聞いて、気分がめいりました。
その後、しばらくはコンパクトカメラや、ローライ35、ミノックス35など小型カメラを使い続けました。もちろんNikonも。
いずれにしても、一番いいカメラというのにはいまだ巡り合っていません。
機材はやはりTPOです。
スナップならば、フジやライカ、ポートレートならばシャッター音が大きい一眼レフ、風景ならば中判。
携帯性を考えるならばコンパクト風のFujiX-E3など。
目的に応じて、良いカメラというのは違うのだとつくづく思います。
ちなみに、バイト以外で超望遠レンズを使うことがないのですが、これもいずれミラーレスに置き換わりそうです。

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