LAOWA 15mm F/4.0 Wide Angle Macro with shift

August 03, 2016

LAOWA 15mm F4 Wide Macro with Shift 短評

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この挑戦的なレンズの短所はいたるところにある。
① ボディーとの間で電子的な連絡は全くない、フルマニュアルレンズ
対策→
もともと超広角なので、MFといっても、ほんの一ミリ程度無限遠から手前に回せばパンフォーカス、絞りはF8-11の間で固定しておいても問題はない

② シフトは横位置のみでライズとフォールだけ、あたりまえだけど、縦位置では左右スイングのみ、リボルバーがないから、しかもその場合APS-Cでしかまともな用途では使えない
対策→
まあ、シフト出来ないのが普通のレンズであり、シフトができるということは素晴らしい

③ 自動露出がこけることが多い(EOS 6Dで確認)ので、露出ブラケットの様に何枚か写す事がマニュアルの説明紙でも推奨されている
対策→
しょうがないなあ

④ マュアルの誤記(誤訳ではなくて、元のマニュアルの誤記だと思う)で、ディストーションが少ないように書かれているが、とんでもない
対策→
APS-Cで24mm相当のシフトレンズと思えば素晴らしいし、APS-Cのイメージサークル内では樽型中程度のディストーションにおさまるので補正し易いただし、シフトするとイビツな歪曲になることを覚悟

一日で気づいた点だけでもこれだけあるから、これでも良い人・・・相当の超広角マニアに限りおすすめ出来る。そうそう、あと、超広角でマクロをやりたい人向けでもある。
また、あえて変なシフトを使って、シュール感(僕はこれに憑りつかれている)を楽しみたい人にもお勧めだ・・・。

まあ、普段からあんまり広角は好きじゃないという人々にはお勧めではないのだろうと思う。特にディストーションとパースの区別がつかない人にはお勧めではない。

あと、これだけ超広角の割には結構シャープレンズだ。僕がもっている比較対象として、旧型のSuper Wide Heliar 15/4.5(デジタル対応前)と比べると、此方のLAOWAの方がずうっとシャープ・・・LAOWAでは思い切りレトロフォーカスになっている事も影響していると思う。

これまで純中国産のレンズはシーガルの安っぽいズームだけしか持っていなかったが、これと比べたら1000倍良く写ると思う。超広角の割には、フレア・ゴーストなども気にならない。

まあ、普通の写真を写したいならばS W Heliar、シュールならばLAOWAということだろうか。

ともかく、APS-C用のシフトとして使う事はさらさら考えずに、このレンズの変な所を使ってやろうという根性でもないがぎり、この得体が知れない上にそれなりの価格のレンズを使うことはないだろう。

でも、ちょっと、いや相当に気に入ったんだなぁ。これが・・・。

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イメージサークルの限界

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LAOWA 15mm F/4.0  CANON 6D 

上部左右の「ケラれ」は、シフトによって写しだされたイメージサークルの端を現わしている

この途轍もない挑戦的レンズのイメージサークルの限界には、強烈な陣笠状のディストーションが待っている事が判明した。

でも、この変な歪みは妙に強い吸引力がある。
僕はこのディストーションの虜になりつつあった。

cutting edgeの風景がそこにある。

全てが電子の力で作られている現代のデジタル写真ではイメージサークルの破たんなどあまり起らない現象だし。19世紀~20世紀の作家が使った大判のレンズには然程の広角はなかったし、設計もコンサバだったので、こんなに変な描写が出るレンズはあまり見かけない。
もちろん、APS-C用レンズをフルフォーマットに装着すればケラれる場合が多いけど、端でこれ程歪んだ例はあまり見かけない。
何故かと云うと、APS-C用の超々広角レンズは稀だからかもしれない。

でも、この変な歪み・・・何かそこに新しい感性がありそうなので、僕はとりつかれたように写し続けた。

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August 02, 2016

LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift

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LAOWAって、興和かとおもったら、「老蛙」と書くということだ。
最近出てきた中国メーカーらしい。
穿った見方で違っているかもしれないけど、このメーカーは海鷗・・・シーガルのようにどこかの日本の大手のマニファクチャーラーだったのではないか。あまりにも、良くできているので感心すること頻りだ。

今回キャノンEFマウント用のを用意した。説明書にはその記載が見つからない(いや最後に書いてある)のだが、このレンズのシフトはAPS-Cでは問題ないものの、フルサイズだとケラれるようだ。6Dのファインダーでは端まで見えるような気もするけど、多分端はケラれているんではないかというビグネットを感じる。

しかも、縦位置で構えたいところだけど、このレンズはリボルビング機構が無いので横位置のライズ、フォールノミしかも、シフト量は、ゼロ、±6mmにノッチがあって途中で止めることは難しい。

ここまで不足点を書いて、なおこのレンズに魅力があるかどうかは写してみないと分からない。

さっそく明日実験してみようと思う。多少ケラれたとしても、これまで多分15mmのシフトレンズは特製以外では存在しなかったのではないか。横位置のみというのが悲しいのだが・・・。(だれかEマウント用のリボルビング・アダプター作っておくれ)

なお、レンズ鏡胴のメカニズム的な質感は高級で、コシナが手掛けるCarl ZeissのZFシリーズなどに近い。また、ペダルフードはキャノンやニコンのそれに近く。レンズキャップはニコンに酷似している。
絞り環にグリースが付いていないのではないかと云う乾いた感じは古いニッコールのピント合わせを思い出す。

これでキチンと写れば、SONYにも使える優れものだ。つまり、シグマのMC-11を応用しても良い。どうせ絞りもAFも無いのだから。さらには、安い筒だけのマウントアダプターで良い。マウント部分さえ調達できれば、リボルビングは然程難しい方法ではないので、自作もアリではないか・・・。旋盤があればかっちり作れるけどこれだけ太い筒を作ったことはない。で、適当な筒を見つけてくれば良いだけかもしれない。・・・ワクワクする。

ニコンF用にしなかったのはチョッと悔やまれる。たまたま流通在庫を発見できなかっただけなのだが・・・。FマウントからはEFマウントにも使えるし、SONYにも使える・・・。これはちょっと失敗かもしれない。まあ、このようなテクニカルレンズは使えることが重要なので、先ずは使ってみたいという欲求の方が強かった。

僕がマルチマウント運用に拘っているのは、好きなレンズがまずあって、それを使えるボディー環境が必要だからだ。だから、キャノンもニコンもSONYもやっている訳で、レンズ選びが先に来ないボディーはシグマのSDシリーズだけだ。

なお、シフトしなくてもフルサイズでは絞り込まないと周辺減光(vignetting)が激しとかかれている・・・この点も要注意。

このレンズのスペックで、一番驚くのは1/1マクロである点だろうか。ただし、レンズ面間近にピントが来ることも有り、ライティングが難しい。撮影距離13cmで1対1なるらしいが、それはセンサー面からの話。レンズ前玉からは1センチ以内ではないかと思う。

もっとも報道と違う点は、このレンズにはそれなりのディストーションがある。LAOWAのメーカー側のマーケッターか、代理店が写真用語を間違っているらしく、パースの事をディストーションと書いているようだ。パースは当たり前だけどある程度補正できるのがシフトレンズというものだから。

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ここで、日頃から不思議に思っていることを書くと、今日的というか、近代的透視図法において、収束点は何点か置くことが出来るものの、絵画的な世界では垂直(鉛直)は平行に描くという決りがある。

これって、鉛直線方向のディストーションの補正に似た効果をもたらす。しかしながら、カメラのレンズに無限のディストーション補整を求めるというのは、科学的現実に合っていないのではないかと疑問を持つことがある。つまり、究極の1点から透視した場合、水平、および鉛直の透視図に平行な線は、透視図にも平行に描かれるとされているけど、実際には、あまり広い画角になると、人は振り向いたり、のけ反ったりして見るだろうから、厳密な透視図とは違って見えるんじゃないかと思うのだけど・・・。これは、間違っているのだろうか。

人の肉眼の画角は多分180度以内、130-150度以上程度ではないかと思われるが、これに眼のキョロキョロとか、首の動きを取り混ぜるともっと広くなる。そのキョロキョロの時には消失点(収束点)が発生するはずだから・・・。


あくまでも遠近法ではレトリックとして鉛直を平衡にしているのであって、厳密に言えば、この部分は透視図法ではないのだから。

考え出すと頭が痛くなる。

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