photo art

November 22, 2017

ヨーロッパの本格派写真のトーンについて

P9050356edit1012

意外と話題にならない事が気になって仕方がない。

SNSやweb上をにぎわせている日本の写真の主流はあくまでも真を写す様な物が多く、デジタルになって更に透明感あふれるものが多い。

ところが、ヨーロッパの写真をみると、それは写真には違いないのだけと、細密なオールドスクール的な油絵のように広大なダイナミックレンジの迫力を残しながら軟調に仕上げていて、一目で日本人の出す調子と違う事に気づく。

この技法、どうやっているのか、ここ数年ずっと謎だった。海外の良識派の公募でも多くの写真の調子は軟調でトーン豊かななのにメリハリが効いている。

いま、その技法の謎に迫りつつある実感を感じている。
他人の写真を掲載するのはまずいので、自身が2013年に撮影した物を、再度現像して調子の出し方を探っている。カメラはライカXV

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November 21, 2017

What is photography?

僕は70年代に写真の精神を学んだ。だから、今流行の写真は写真だと思っていなかった。当時、森山大道氏は前衛の写真家で、好きでもなかったが、振り返ると彼もやはり同じ写真の原質をとらまえている。
10年ほど前に、氏による「路上スナップのすすめ」という新書を買った。読まなくても何が書いてあるかすぐにわかったので、ペラペラめくって、やはり汚いプリントだけど、今になってみると趣があっていいなと思う。

これから書くことは多くの批判にさらされることを覚悟して書く。
僕にとって、写真で一番大切な事は、「誰にも写せない決定的瞬間(時、事、物)を写すこと」だ。皆が三脚を立てて待っているような写真撮りは写真ではないと思っている。もちろん、遊びとしては面白いし、それが風景であれば、何万円かで買ってくれる人も居るかもしれない。
でも、あなたは何万円あるいは何千円で売るために写真を写しているのですか…そう聞きたくなる。あるいは、自分の為に写しているにしても、もっと別のものを写した方が、もっと、あなたの写真は魅力的になりますよ、と言いたい。

皆が写せない、自分にしか写せない、しかもそれが人の心を打つ…そんな難しい話があるか、そう聞かれるだろう。

その原質は、ストリートフォトという分野を象徴している。ストリートフォトは本来写さなくても何の価値もない情景を写す、でも、それは後々、一枚しかない写真として残る可能性が有る。

そう思って、何十年も経ってしまった。

では、僕は何を写しているのかと問われると、一応風景も、ポートレートも写す、へたくそであることを自覚しながら。

今日の一枚は、そんな珍しいショット、
カメラはNikon D800E Af-s Nikkor 105/1.4E
_dsc062220241200
普段ニコン一眼レフは専ら業務用で、ポートレート撮影と、風景に限って使っている。でも、機材は重要なので、近年優れたレンズを出しているニコンは欠かせない。

105/1.4Eは素晴らしいレンズで、風景、ポートレートに最適だ、58/1.4Gも素晴らしいが、開放時のボケは本当に研究しぬいた結果なのか、不審に思う。ボケならば105/1.4Eの方が安心できる。
105/1.4Eは驚くべきシャープネスとボケが両立したレンズで、僕が勝手に驚愕レンズと呼んでいる5本に入る。
ちなみに、5本とは、SONY ZEISS FE ゾナー 55/1.8、SONY FE90/2.8G MACRO、Af-s Nikkor 70-200/2.8E VR、Super EBC Fujinon XF 50/2.0、 そして、この105/1.4E。
58/1.4Gも良いレンズだと思うが、開放絞りの時のボケ方がやや気になる場合がある。また開放時の高コントラスト被写体のヘリの部分のフリンジも気になる。
この点でも、105/1.4Eとは一馬身ぐらいの差を感じる。
なお、Nikonは僕の業務用カメラなので、3rdパーティーのレンズは買ったとしても戦力と考えないことにしている。
上に掲げた5本は何れもシャープネス抜群で、クロップし放題にもかかわらず、綺麗にボケるし、ピントも良く出る。
世の中、レンズやカメラの画質がどうのこうのという素人衆の噂話には疲れ果てた。

トータルで良い写真を撮る環境のために機材選びは重要だが、画質オタクのためにカメラはあるわけではない。

だから、僕は気の置けない友人のポートレートならば迷わずFijifilmの機材を選ぶが、相手がモデルさんだと、商業的かつ威圧感のあるNikonの大口径で写す。

トータルの歩留まりという点では、圧倒的にFijifilmのX-Pro2と優秀な単焦点の方がニコンの一眼レフと高性能レンズよりも高いと感じている。

だから、ストリートフォトでは、Fujifilmばかり使うことになった。特別なボケを表現したいとか、その手の話にならないストリートでは、ライカか富士かという選択だと思う。

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November 16, 2017

これはストリートフォト??

Barselona SONY a7R2 Vario-Tessar 16-35/4.0
Dsc01543edit
厳密にはストリートではないけど、この程度ならば、風情と人が写っているので、今日的にはストリートフォトとして出せるのではないかなぁ。

最近はストリートフォトに風景のような構図を求める事もあるし、その意味では今風のストリートではなかろうか。それに、ポージングしているわけでもなく、瞬間芸的に写していることも確かだし…。


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August 22, 2017

橘モココさん

僕は自分で企画して女性ポートレートを写した事が無い。で、友人が企画してくれた。
モデルさんは橘モココさん

機材 Nikon D800E Af-S Nikkor 70-200/2.8 VRIII FL ラジオ式ストロボ1灯

Dsc_9130edit1600

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June 27, 2017

星に願いを…

Dsc_8283kt

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不思議な中判フィルム

植田正治の晩年、鳥取砂丘でコマーシャルフォトをハッセルで写した作品。第一印象は、此のころのカラーフィルムは感度が低いので、中判だと結構ボケが出るなぁというものでした。

それは兎も角、ビビアンマイヤーの写真集を手に入れて最初に思ったこと、そして、最近では石川竜一さんの「絶景のポリフォーニー」、この両方とも写真集としては比較的判が大きくて、ピントがよく判ります。

両方の共通点は、極めて精細な描写が多いけど、中判特有のボケがリリックだなぁと感じるのです。

原理的にはライカ判でもそのような描写は2絞り程度開ければ可能なはずなんだけど、ライカ判の作品であまりそのような事を感じたことが無いのです。

これは、ひょっとするとデジタルでも同じではないかと思うようになり、中判が微妙に気になるこの頃です。

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June 25, 2017

辰野童謡公園・・・蛍の渓谷

Photo


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May 21, 2017

五月祭に行ってきました

五月祭で、東京大学写真文化会の作品展会場に押し入って、不躾なコメント評を残しました。その書きぶりが一部意味不明でしたので、ここで補足いたします。

僕には…訳が分からない(僕には出せない)と思った作品に出会った場合のコメントの書きぶりの趣旨であります。僕も出したいと思った作品は大いによろしいのですが、自分の理解が及ばない、いやむしろ、こんなの出せない。両方の意味で、出したくないというのと、とても作れないという意味の両方に関してです。

まず、
写し方が分かる写真は本当につまらない(下)。

一方で、
僕には写せない(上手い)と思う場合、どこかで見た様なのはやはり、つまらない(中)、勿論上手ですねという趣旨。

そして、極め付きは、
これはいったい何だと首をかしげる時、それに惹かれたという趣旨(上)、

と云うような意味で書きました。

見る者によって、印画が変化して見えるなんていうのもあり、これには脱帽しました。一瞬は、かつてのミニマリズムかと誤解しましたが、どうして優秀でした。だって、見えるものが、人によって違うんですから。

アーティストはアーティザンではないのだから、自分にしか出来ない事をしなくては何も始まらない。それを探すのがアーティストでしょう。一般の写真やってます・・・という事ならば良いけど、60年間も「文化」会を名乗っているのだから。英名U. T. Photo Art Societyでしょう。

それにしても、最近の学生は、近年急に上手になった思ったのであります。

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May 08, 2017

Don't Blink / Robert Frank

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ロバート・フランクのDon't Blink、渋谷、文化村で上映中です。写真の原質とはなにかを考えさせられられます。
彼の主張は結構尖っていて、「畢竟被写体は人である」・・・賛成、「人物と会話、コミュニケーションはするな、カメラを意識する人の状態は良くない」・・・賛成でもあり、疑問でもあり。生涯に納得できた作品は300枚、それぞれが1/100secで写したとなると、生涯トータルで3秒ということになる。
カメラは特に高性能な物は使わず、結構ヂェキで写している。
現代日本でこういう人が少ないことは、我が国における写真が堕落している様な気がして、非常に残念でなりません。

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May 05, 2017

Saul Leiter 展

001

正直なところ、Early Colorでファンというか、虜になってしまったわりには、この展覧会に感動することはなかった。
最近見たCANELでのMapplethopeの弩迫力の展示と比較してはイケないけど、ソールのライカ(おそらく)表現は、月並みに思えた。もちろん、後年の癖といいうか、反射や写りこみ、硝子の向こうに対する感性はそのころ醸成されたものであることは読み取れたけど、モノミロでは困難な題材たった。ただし、この不満は当然50年代にかかる以前のモノクロ時代・・・に於いて。以降は素晴らしい。

僕は良く知らなかったのだけと、ビビアン・マイヤーの様な逸話がソールにもあって、お金が無かったのだろう、現像されなかった(多分)コダクロームが山の様にあって、其れを現像したらそれが全く絵画の様なアートであることが判明し、それで出来たのがソールの80才の最初のカラー写真集、アーリーカラーだったようだ。
アーリーカラー以降の作品は馴染の物ばかりだったけど、「美しい」・・・つまり、写っていない部分が美し過ぎるんだなぁ。
最近モノマネを随分しているけど、なかなか思うようには写せないのが、ソールライター風なんだなぁ。
掲題の代表作だって、彼の人生ではこれ一枚しかないわけで、ライカ・スナップが如何に難しいかの典型的人生を歩んだ偉人・・・僕にはその様に思える。

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