海外撮影に最適なカメラ機材
昨年までは仕事で海外に行くときはあまり写真はやらなかった。写真は仕事ではなかったからだ。
でも、アマチュア専業フォトグラファという場合は仕事とも云えず、なんというかまあ、昔のオリンピックの様な物で、アマチュアリズムの発露そのものとも云える。
さて、昨年はα7RIIの出鼻だったので、スペインで数千枚写してみた。古いタムロンもAマウント仕様のであればまず問題なく使える。作例は300mm端を少しばかりトリミングして整えたもの。このカメラは優秀だ。描写力だけならば、フルサイズクラスまでの全てのセンサーと比較してもトップクラスに入る。僕がしっているトップクラスとは、ニコンD800E(LPFキャンセル型、ニコンD810、ソニーα7Rなどだ・・・D810を除いては相当使い込んだのでよく判っている。もちろん写しやすさでは、D800/810系の旧ニコン3桁機のレイアウトが一番良い)
今年は、如何するか未だ決めていない。
写しやすいという点では一眼レフが一番良いのだけれど、騒音が気になる事と、運搬が大変なのであまり選択したことがない。まして、ひよって高倍率(x4以上)のズームをつけると結構アラが目立って、何のためのフルサイズ一眼レフなのか分からなくなってしまう。高倍率ズームはセンサーが小さい程相対的に有利らしく、コンパクトなどは大胆なのが平気であるのに、フルサイズ用のあまり良くない。
D800Eは優秀極まりないカメラだけど、連射速度が4枚/秒でこれは5枚/秒とは一呼吸違う・・・人物撮影ではやや遅いなあと嘆きたくなる。この点D810は改善されている。まあ、5枚から7枚程度写せれば、人写しの場合は十分だ。これ以上早くても表情がビシーっとくる確率は高まらないと経験が諭してくれる。
もちろん、動く列車とは車とかの人はもっと速ければ速いに越したことはないのだろうけど、言ってみれば、動き物は職人的なフォーカスポイントと、それ以外の大量のブレが主体なので、高画素数は要らない。まあいずれにしても、デカいズームは使いたくない。
すると、一眼レフ単焦点付というややオサレな方法もあるけど、それほど暇でもないので、許容できるズームと単焦点1-2本をスーツケースに入れて運び、現地で組み立てるということになる。梱包は気をつけないとレンズがやられるかもしれない。
今年新規に投入した機材でマンフロットのBefreeという超小型三脚を持っていくかどうか悩んでいる。普段使いのジッツォと比べるのは可愛そうだけど、あまりに華奢で怖い。
購入の際、価格が物を言った。マンフロットのBefreeは各種あり、長めのカーボンなどは結構高価だけれど、僕が選んだのはメタルの超小型で長さが30センチ程度、価格も1万数千円。これに対して、トラベル三脚の元祖を自負するジッツォのカーボン式ゼロ型は小さくても三脚だけで10万円、雲台の一番小さいのも4-5万円するので、15万円となる。もちろんゼロ型でも妥協は無くて、1型に遜色ない硬さなのだけれど、十倍の価格差にはくらくらして、どうせブレない三脚は無いなどと負け惜しみをいってマンフロットの軍門に下った。
なお、僕が普段持ち歩く三脚で一番使うのは近年ではジッツォのカーボン1型三段式に自由雲台。これは相当の長さがあるので、袋に入れて、背中にまるで忍者の刀の様に背負って運ぶ・・・。まあ、夜物を写す場合だけではあるのだが・・・。
でも、これって、近県以内の場合。飛行機で行くときは、スリックの小型アルミ三脚をスーツケースに入れる場合が多かったが、殆ど使ったことがない。面倒くさいし、写真が下手糞になるし、まして雲台が貧弱なので使い辛い。経験的に同じ太さでもスリックよりもジッツォは数段硬い・・・。
現在、マンフロットもジッツォも同じ企業グループになってしまったけど、ジッツォの妥協しない堅牢性は何十年使っても変わらない傍らで、マンフロットは随分とポピュラーなのを出すので、ブランドだけでは判断できないと思う。今回投入したBefreeは四段式の超小型のメタル製だ。昔の父ちゃんカメラの三脚よりは堅牢だけれどレリーズケーブルが揺れただけでブレそうだ・・・。ただそれでも感度2-3段は稼げそう・・・。なやましい。
今更ながら、ジッツォのゼロ型が欲しくなっている。