Voigtlander Heliar Classic 75mm F/1.8について
HeliarというのはVaoigtlanerが発明した、歴史的銘だ。昭和天皇の御真影を写したレンズはHeliarだと云われている。(出所不明)
当時のレンズ技術として、特に進んでいたのは、入念な色消しと、トリプレットのもつ対称性、原理的に明らかにテッサーよりも色収差補正が良く、その当時としては非常に上品で高品質なレンズだったはずた。
今日Heliarとして発売しているのは、Voigtlanderのブランドを持つコシナ。品質については間違いのない、クラシックなレンズだ。
シャープネスは今日のバリバリのレンズには敵わないが、ボケの素直さは良好で、キャッチコピーの沸き立つ合焦面ということばは案外当たっているかもしれない。解放で使っても然程の問題は感じないが、被写界深度が非常に狭くなる。計算上は50/0.9と同等といえなくもない。
最近の85mm単焦点と比べると、シャープネスで比較はできないが、SONYのエルノスター型85/2.8よりは一枚上手に思える。